<string>
は CSS のデータ型で、一連の文字列を表します。文字列は content
, font-family
, quotes
など、数々の CSS プロパティで使用されます。
構文
<string>
データ型は任意の数の Unicode 文字を、二重引用符 ("
) 又は単一引用符 ('
) で囲んで構成します。
多くの文字は文字通りに表現されます。またすべての文字は、それぞれの16進数の Unicode コードポイントで表現することもできます。例えば、 \22
は二重引用符を表し、 \27
は単一引用符 ('
)、 \A9
は著作権記号 (©
) を表します。
重要なことは、文字によっては他の方法として、バックスラッシュでエスケープすることもできます。これらには二重引用符で囲まれた文字列内で使われる二重引用符、単一引用符で囲まれた文字列内で使われる単一引用符、及びバックスラッシュ自身です。例えば、 \\
は単一のバックスラッシュを生成します。
改行文字を出力するには、 \A
又は \00000A
のように改行文字としてエスケープする必要があります。しかし、改行を行の末尾の文字として \
でエスケープすると、コード内で文字列を複数行に渡らせることができます。
メモ: HTML エンティティ (
や —
など) は、 CSS の <string>
の中で使用することはできません。
例
/* 単純な文字列 */ "This string is demarcated by double quotes." 'This string is demarcated by single quotes.' /* 文字のエスケープ */ "This is a string with \" an escaped double quote." "This string also has \22 an escaped double quote." 'This is a string with \' an escaped single quote.' 'This string also has \27 an escaped single quote.' "This is a string with \\ an escaped backslash." /* 文字列内の改行 */ "This string has a \Aline break in it." /* 2行にわたる文字列 (これら二つの文字列は同じ出力になります) */ "A really long \ awesome string" "A really long awesome string"
仕様書
仕様書 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
CSS Values and Units Module Level 3 <string> の定義 |
勧告候補 | CSS Level 2 (Revision 1)から重要な変更なし |
CSS Level 2 (Revision 1) <string> の定義 |
勧告 | 明示的定義; Unicode の6桁エスケープ文字を許容 |
CSS Level 1 <string> の定義 |
勧告 | 暗黙的定義; Unicode の4桁エスケープ文字を許容 |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser
このページの互換性一覧表は構造化データから生成されています。データに協力していただけるのであれば、 https://github.com/mdn/browser-compat-data をチェックアウトしてプルリクエストを送信してください。