background-size
Baseline Widely available
This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since July 2015.
background-size
は CSS のプロパティで、要素の背景画像の寸法を設定します。
画像は自然な寸法になったり、引き伸ばされたり、利用可能な領域に収まるように縮小されたりします。
試してみましょう
背景画像に覆われていない領域は background-color
プロパティで埋められ、背景画像の後ろに見える背景色は透過性があります。
構文
/* キーワード値 */
background-size: cover;
background-size: contain;
/* 値 1 つの構文 */
/* 画像の幅 (高さは 'auto' になる) */
background-size: 50%;
background-size: 3.2em;
background-size: 12px;
background-size: auto;
/* 値 2 つの構文 */
/* 1 つ目の値は画像の幅、2番目の値は高さ */
background-size: 50% auto;
background-size: 3em 25%;
background-size: auto 6px;
background-size: auto auto;
/* 複数の背景 */
background-size: auto, auto; /* `auto auto` と混同しないでください */
background-size: 50%, 25%, 25%;
background-size: 6px, auto, contain;
/* グローバル値 */
background-size: inherit;
background-size: initial;
background-size: revert;
background-size: revert-layer;
background-size: unset;
background-size
プロパティは以下のいずれか 1 つの方法で指定します。
contain
またはcover
のキーワード値を使用- 幅の値のみを使用、この場合の高さは既定の
auto
になります。 - 幅と高さの値の両方を使用、この場合は 1 番目の値で幅を、2 番目の値で高さを設定します。どちらの値も
<length>
、<percentage>
またはauto
のいずれかになります。
複数の背景画像の寸法を指定するには、それぞれの値をカンマで区切ってください。
値
contain
-
画像を切り取ったり縦横比を崩したりすることなく、コンテナー内で可能な限り大きくします。 コンテナーが画像よりも大きい場合、
background-repeat
プロパティがno-repeat
に設定されていない限り、画像がタイル状に配置されます。 cover
-
画像を(その比率を保ったまま)コンテナーを埋めることが可能な(つまり、高さと幅の両方がコンテナーを完全に覆う)最小のサイズに変倍し、何もない空間を残しません。 背景画像の縦横比が要素と異なる場合は、画像の上下または左右が切り取られます。
auto
-
背景画像の本来の比率が維持されるように、対応する方向に変倍します。
<length>
-
その軸が指定された長さになるよう画像を変倍します。負の値は使用できません。
<percentage>
-
その軸が背景配置領域の指定された割合になるよう変倍します。 背景配置領域とは、
background-origin
の値 (既定ではパディングボックス) によって定められます。 しかし、背景のbackground-attachment
の値がfixed
の場合、配置領域はビューポート全体となります。 負の値は使用できません。
内在的な軸と比率
値の計算は画像の内在的な寸法 (幅と高さ) と内在的な比率 (幅と高さの比率) に依存します。属性は以下の通りです。
- ビットマップ画像 (JPG など) には、常に内在的な寸法と比率があります。
- ベクター画像 (SVG など) には、内在的な寸法がないことがあります。水平と垂直の両方に内在的な寸法がある場合は、内在的な比率もあります。 内在的な寸法がなかったり、一方しかなかったりする場合は、内在的な比率がある場合も、ない場合もあります。
- CSS の
<gradient>
には内在的な寸法も内在的な比率もありません。 element()
関数によって作成された背景画像では、それを作成する要素の内在的な寸法と比率を使用します。
メモ:
Gecko では、 element()
関数を使用して作成された背景画像は要素の寸法、または要素が SVG の場合は背景配置領域の寸法を持つ画像として扱われ、適切な内在的な比率を持ちます。これは標準外の動作です。
内在的な寸法と比率に基づき、背景画像の描画寸法は以下のようにして計算されます。
-
background-size
の幅と高さがともに定義されていてauto
でない場合: 背景画像は指定の寸法で描画されます。 -
background-size
がcontain
またはcover
の場合: 内在的な比率を維持するため、画像は背景配置領域の中に収まるか、背景配置領域を覆うように描画されます。 画像が内在的な比率を持たない場合は、背景配置領域の寸法で描画されます。 -
background-size
がauto
またはauto auto
の場合:- 画像に水平および垂直の内在的な寸法がある場合は、その寸法で描画されます。
- 画像に内在的な寸法も内在的な比率もない場合は、背景配置領域の寸法で描画されます。
- 画像に内在的な寸法はない物の内在的な比率がある場合は、
contain
が指定された場合のように描画されます。 - 画像に一方だけ内在的な寸法があり、内在的な比率がある場合は、一方の寸法に合わせて描画されます。もう一方の寸法は指定された寸法と内在的な比率を使用して計算されます。
- 画像に一方だけ内在的な寸法があり、内在的な比率がない場合は、指定された寸法と、もう一方は背景配置領域の寸法を使用して描画されます。
メモ: SVG 画像には
preserveAspectRatio
属性があり、既定ではcontain
と同等です。明示的にbackground-size
が設定されるとpreserveAspectRatio
が無視されます。 -
background-size
の一方がauto
でもう一方がauto
ではない場合:- 画像に内在的な比率がある場合は、指定された寸法まで変倍されます。指定されていない方の寸法は指定された寸法と内在的な比率を使用して計算されます。
- 画像に内在的な比率がない場合は、指定された寸法まで変倍されます。指定されていない方の寸法は、画像の指定された寸法を使用して計算されます。そのような内在的な寸法がない場合、背景配置領域の適切な寸法になります。
メモ: 内在的な寸法や比率を持たないベクター画像の背景の変倍は、まだすべてのブラウザーで完全に実装されているわけではありません。上記に記述した振る舞いに注意し、結果が適切であるかを複数のブラウザーで確認してください。
公式定義
初期値 | auto auto |
---|---|
適用対象 | すべての要素。 ::first-letter および::first-line にも適用されます。 |
継承 | なし |
パーセント値 | 背景配置領域に対する相対値 |
計算値 | 指定通り。ただし相対的な長さはは絶対的な長さに変換される |
アニメーションの種類 | 反復可能リスト |
形式文法
例
巨大な画像をタイル表示
2982 x 2808 の Firefox ロゴ画像という大きな画像を考えてみましょう。この画像のコピーを 4 枚、300 x 300 ピクセルの要素にタイル状に配置したいとします。これを実現するには、固定の background-size
値として 150 ピクセルを使用します。
HTML
<div class="tiledBackground"></div>
CSS
.tiledBackground {
background-image: url(https://www.mozilla.org/media/img/logos/firefox/logo-quantum.9c5e96634f92.png);
background-size: 150px;
width: 300px;
height: 300px;
border: 2px solid;
color: pink;
}
結果
その他の例は背景画像の変倍を参照してください。
仕様書
Specification |
---|
CSS Backgrounds and Borders Module Level 3 # the-background-size |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser