in 演算子
Baseline Widely available
This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since July 2015.
in
演算子は、指定されたプロパティが指定されたオブジェクトにある場合に true
を返します。
試してみましょう
構文
prop in object;
引数
例
基本的な使い方
次の例で in
演算子の使用法を示します。
// 配列
let trees = ["redwood", "bay", "cedar", "oak", "maple"];
0 in trees; // true を返す
3 in trees; // true を返す
6 in trees; // false を返す
"bay" in trees; // false を返す (添字の指す値ではなく、添字の数値を指定しなければならない)
"length" in trees; // true を返す (length は Array のプロパティ)
Symbol.iterator in trees; // true を返す (配列は反復可能。 ES2015 以上で動作する)
// 定義済みオブジェクト
"PI" in Math; // true を返す
// ユーザー定義オブジェクト
let mycar = { make: "Honda", model: "Accord", year: 1998 };
"make" in mycar; // true を返す
"model" in mycar; // true を返す
in
演算子の右側には、オブジェクトを指定しなければなりません。例えば、String
コンストラクターで作成した文字列は指定できますが、文字列リテラルは指定できません。
let color1 = new String("green");
"length" in color1; // true を返す
let color2 = "coral";
// エラーが発生 (color2 は String オブジェクトではない)
"length" in color2;
削除済みあるいは未定義状態のプロパティへの in
の使用
delete
演算子で削除されたプロパティについては、in
演算子は false
を返します。
let mycar = { make: "Honda", model: "Accord", year: 1998 };
delete mycar.make;
"make" in mycar; // false を返す
let trees = new Array("redwood", "bay", "cedar", "oak", "maple");
delete trees[3];
3 in trees; // false を返す
undefined
を設定しているが削除されていないプロパティについて、in
演算子は true を返します。
let mycar = { make: "Honda", model: "Accord", year: 1998 };
mycar.make = undefined;
"make" in mycar; // true を返す
let trees = new Array("redwood", "bay", "cedar", "oak", "maple");
trees[3] = undefined;
3 in trees; // true を返す
in
演算子は、空の配列スロットに対して false
を返します。直接アクセスしても undefined
が返されます。
let empties = new Array(3);
empties[2]; // undefined を返す
2 in empties; // false を返す
これを避けるためには、新しい配列が常に空でない値で埋められるようにするか、配列の終わりを超える位置に書き込まないようにしてください。
let empties = new Array(3).fill(undefined);
2 in empties; // true を返す
継承されたプロパティ
in
演算子は、プロトタイプチェーンのプロパティに対して true
を返します。(継承されていないプロパティのみをチェックする場合は、代わりに Object.prototype.hasOwnProperty()
を使用してください)。
"toString" in {}; // true を返す
プライベートフィールドとメソッド
in
演算子を使用して、特定のクラスのプライベートフィールドまたはメソッドがクラスで定義されているかどうかを調べることができます。そのメソッドが存在すれば演算子は true
を返し、そうでなければ false
を返します。
メモ: クラスの定義されていないプライベートフィールドやメソッドにアクセスしようとすると、コードで throw
が発生します。存在しない可能性があるプライベートフィールドを in
演算子でチェックすると、 try/catch
を使用するより簡潔にすることができます。
以下のコードは、指定されたクラスが特定のプライベートメソッドやフィールドを持っているかどうかをチェックする静的関数です。
class ClassWithPrivateFeatures {
#a;
#b = null;
#c() {}
get #d() {}
static f(o) {
return #a in o && #b in o && #c in o && #d in o;
}
}
ClassWithPrivateFeatures.f(new ClassWithPrivateFeatures()); // true を返す
ClassWithPrivateFeatures.f({}); // false を返す
仕様書
Specification |
---|
ECMAScript Language Specification # sec-relational-operators |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser