Apply your JS skills to key Mozilla projects as an MDN Fellow! http://mzl.la/MDNFellowship

mozilla
Your Search Results

    ゲッタとセッタの定義

    ゲッタとセッタの定義

    ゲッタはある特定のプロパティの値を取得するメソッドのことです。セッタはある特定のプロパティの値をセットするメソッドです。どの定義済みコアオブジェクトでも、また、新しいプロパティの追加をサポートしているユーザ定義オブジェクトでゲッタとセッタを定義することができます。ゲッタとセッタの定義にはオブジェクトリテラル構文を使用します。

    以下の JS シェルセッションでは、ユーザ定義オブジェクト o についてゲッタとセッタがどう機能するかを説明します。JS シェル とは JavaScript コードをバッチモードで、またはインタラクティブにテストすることができる、開発者向けのアプリケーションのことです。

    o オブジェクトのプロパティは以下のとおりです。

    • o.a - 数値
    • o.b - o.a に 1 を加えて返すゲッタ
    • o.c - o.a の値にその値の 1/2 の値をセットするセッタ
    js> o = new Object;
    [object Object]
    js> o = {a:7, get b() {return this.a+1; }, set c(x) {this.a = x/2}};
    [object Object]
    js> o.a
    7
    js> o.b
    8
    js> o.c = 50
    js> o.a
    25
    js>
    

    この JavaScript シェルセッションは、ゲッタとセッタは Date プロトタイプを拡張して定義済み Date クラスの全インスタンスに year プロパティを追加する様子を表しています。Date クラスの既存の getFullYear および setFullYear メソッドを使用して year プロパティのゲッタとセッタをサポートします。

    これらの文は year プロパティに対するゲッタとセッタを定義します。

    js> var d = Date.prototype;
    js> d.__defineGetter__("year", function() { return this.getFullYear(); });
    js> d.__defineSetter__("year", function(y) { this.setFullYear(y); });
    

    これらの文は Date オブジェクトでゲッタとセッタを使用しています。

    js> var now = new Date;
    js> print(now.year);
    2000
    js> now.year=2001;
    987617605170
    js> print(now);
    Wed Apr 18 11:13:25 GMT-0700 (Pacific Daylight Time) 2001
    
    JavaScript 1.5 の開発期間中に getter =setter = といった式を使用して新しいゲッタやセッタを既存のオブジェクトで定義するようになっていた時期がありました。この構文は現在は廃止予定であり、現行の JS 1.5 エンジンでは警告を発します。また、将来的には構文エラーになります。使用を避けるようにしてください

     

    概要

    原則的にゲッタとセッタは次のどちらかに属します。

    • オブジェクト初期化子 を用いて定義されたもの
    • ゲッタやセッタを追加するメソッドを用いてオブジェクトに後から追加されたもの

    オブジェクト初期化子 を用いてゲッタやセッタを定義する際に必ずする必要があることは、ゲッタメソッドの先頭に get を、セッタメソッドの先頭に set をそれぞれ付けることです。セッタメソッドはパラメータ(セットする新しい値)を 1 つだけ受け取るようにしますが、もちろん、ゲッタメソッドはパラメータを受け取るようにしてはいけません。

    o = {
      a:7,
      get b() { return this.a+1; },
      set c(x) { this.a = x/2; }
    };
    

    ゲッタもセッタも、__defineGetter__ および __defineSetter__ という 2 つの特別なメソッドを用いて、オブジェクト作成後にいつでもそのオブジェクトに追加することができます。両メソッドの第 1 パラメータにはそのゲッタやセッタの名前を文字列という形式で指定します。第 2 パラメータにはゲッタやセッタとして呼び出す関数を指定します。例として前の例の別バージョンを以下に示します。

    o.__defineGetter__("b", function() { return this.a+1; });
    o.__defineSetter__("c", function(x) { this.a = x/2; });
    

    2 つの形式のうちどちらを選択するかはあなたのプログラミングスタイルおよび目の前の課題次第です。プロトタイプの定義時に既にオブジェクト初期化子を使用しているのであれば、最初の形式を選択するのがよいでしょう。この形式はよりコンパクトかつ自然です。しかしながら、ゲッタやセッタを後から追加する必要がある場合、プロトタイプや特定のオブジェクトを書いていないため、第 2 の形式しか使用できません。第 2 の形式は JavaScript の動的性質をおそらく最もよく表しています。しかし、コードが読みにくく、また理解しにくくなることがあります。

    Firefox 3.0 より前のバージョンではゲッタとセッタが DOM 要素に対してサポートされていません。古いバージョンの Firefox では例外を投げることなく失敗します。そのときに例外が必要であれば、HTMLElement のプロトタイプを変更し (HTMLElement.prototype.__define[SG]etter__)、例外を投げるようにして回避してください。

    Firefox 3.0 では、定義済みのプロパティでゲッタとセッタを定義すると例外が投げられます。そのプロパティは事前に削除しておく必要があります。これは古いバージョンの Firefox には当てはまりません。

    ドキュメントのタグと貢献者

    Contributors to this page: Yuki Konno, Mgjbot, happysadman, ethertank, Electrolysis
    最終更新者: ethertank,