HTTP の POST
メソッドは、サーバーにデータを送信します。リクエストの本文のタイプは Content-Type
ヘッダーで示されます。
PUT
と POST
との違いは、 PUT
がべき等であることです。一度呼び出しても複数回呼び出しても成功すれば同じ効果になる (副作用がない) のに対して、同じ POST
に成功すると、複数回の注文を行うような、追加の効果が出ます。
POST
リクエストは、ふつう HTML フォームを介して送信され、サーバーに変化をもたらします。この場合、 <form>
要素の enctype
属性もしくは、 <input>
又は <button>
要素の formenctype
属性に適切な文字列を設定することでコンテンツタイプを選択します。
application/x-www-form-urlencoded
: キーと値は、その間に'='
がある形でキーと値の組になり、'&'
で区切られてエンコードされます。キーや値の英数字以外の文字は、パーセントエンコーディングされます。このため、このタイプはバイナリデータを扱うのには向きません (代わりにmultipart/form-data
を使用してください)multipart/form-data
: それぞれの値はデータのブロック ("body part") として送信され、ユーザーエージェントが定義するデリミター ("boundary") がそれぞれの部分を区切ります。キーはそれぞれの部分のContent-Disposition
ヘッダーの中で与えられます。text/plain
POST
リクエストが HTML フォーム以外の方法 — XMLHttpRequest
など — で送信された場合は、本文はあらゆるタイプを取ることができます。 HTTP 1.1 仕様書で記述されている通り、 POST
は以下のような機能をカバーする統一的なメソッドになるよう設計されています。
- 既存のリソースの注釈
- 掲示板、ニュースグループ、メーリングリスト、又は同様の記事グループへの投稿
- サインアップモーダルからの新規ユーザーの追加
- フォームの送信結果などの結果などにおける、データを扱うプロセスへのデータブロックの受け渡し
- 追加操作によるデータベースの拡張
リクエストの本文 | あり |
---|---|
成功時のレスポンスの本文 | あり |
安全性 | なし |
べき等性 | なし |
キャッシュ | 新鮮な情報が含まれている場合のみ |
HTML フォームでの使用 | 可 |
構文
POST /test
例
既定の application/x-www-form-urlencoded
コンテンツタイプを使用した単純なフォームです。
POST /test HTTP/1.1 Host: foo.example Content-Type: application/x-www-form-urlencoded Content-Length: 27 field1=value1&field2=value2
multipart/form-data
コンテンツタイプを使用したフォームです。
POST /test HTTP/1.1 Host: foo.example Content-Type: multipart/form-data;boundary="boundary" --boundary Content-Disposition: form-data; name="field1" value1 --boundary Content-Disposition: form-data; name="field2"; filename="example.txt" value2 --boundary--
仕様書
仕様書 | 題名 |
---|---|
RFC 7231, セクション 4.3.3: POST | Hypertext Transfer Protocol (HTTP/1.1): Semantics and Content |
RFC 2046, セクション 5.1.1: Common Syntax | Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) Part Two: Media Types |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser
このページの互換性一覧表は構造化データから生成されています。データに協力していただけるのであれば、 https://github.com/mdn/browser-compat-data をチェックアウトしてプルリクエストを送信してください。