Origin

Baseline Widely available

This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since July 2015.

Origin リクエストヘッダーは、リクエストが発生したオリジン(スキーム、ホスト名、ポート番号)を示します。 例えば、ユーザーエージェントがページに含まれるリソース、または実行するスクリプトによってフェッチされるリソースをリクエストする必要がある場合、ページのオリジンがそのリクエストに含まれることがあります。

ヘッダー種別 リクエストヘッダー
禁止ヘッダー名 はい

構文

http
Origin: null
Origin: <scheme>://<hostname>
Origin: <scheme>://<hostname>:<port>

ディレクティブ

null

オリジンが「プライバシーに配慮した」ものであるか、HTML仕様で定義された不透明なオリジンである(具体的な事例は解説の節に掲載されています)。

<scheme>

使用されるプロトコル。 通常、 HTTP プロトコルまたはそのセキュアバージョンである HTTPS です。

<hostname>

サーバーのドメイン名 (仮想ホスティングの場合) または IP アドレス。

<port> 省略可

サーバーが待ち受けしている TCP ポート番号。 ポート番号が指定されていない場合、リクエストされたサービスの既定のポート番号(HTTP URL の場合は "80" など)が暗黙的に指定されます。

解説

Origin ヘッダーは Referer ヘッダーと似ていますが、パス全体が公開されるわけではなく、 null になることがある点が異なります。 これは、オリジン情報が機密または不要となる場合を除き、オリジンリクエストの「セキュリティコンテキスト」を提供するために使用されます。

大まかに言うと、ユーザーエージェントが Origin リクエストヘッダーを追加するのは以下のものです。

上記のルールにはいくつかの例外があります。例えば、オリジンを跨ぐ GET または HEAD リクエストが CORS モード外で行われた場合、 Origin ヘッダーは追加されません。

Origin ヘッダー値は様々な場合に null になることがあります(網羅的ではない)。

  • スキームが http, https, ftp, ws, wss, gopher のいずれでもないオリジン(blob, file, data を含む)。
  • 別オリジンの画像やメディアデータ(<img>, <video>, <audio> 要素の場合も含む)。
  • createDocument() を使用してプログラム的に作成された文書、 data: URL から生成された文書、または作成者の閲覧コンテキストを持たない文書。
  • オリジン間のリダイレクト。
  • iframeのサンドボックス属性が値 allow-same-origin を含んでいない場合。
  • ネットワークエラーとなったレスポンス。
  • Referrer-Policyno-referrer に設定され、cors 以外のリクエストモードが設定された場合(単純な形式の投稿など)。

メモ: null を返す可能性のあるケースについて、より詳しいリストが Stack Overflow の When do browsers send the Origin header? When do browsers set the origin to null? に掲載されています。

http
Origin: https://developer.mozilla.org
http
Origin: https://developer.mozilla.org:80

仕様書

Specification
The Web Origin Concept
# section-7
Fetch Standard
# origin-header

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報