Firefox 84 for developers

このページでは、開発者に影響する Firefox 84 の変更点をまとめています。Firefox 84 は、2020 年 12 月 15 日にリリースされました。

メモ: Mozilla Hacks の And now for … Firefox 84 もご覧ください。

ウェブ開発者向けの変更点一覧

開発者ツール

HTML

変更なし。

CSS

廃止

  • 独自仕様である -moz-default-appearance プロパティの値 scrollbar-small (代わりに scrollbar-width: thin を使用します) および scrollbar (macOS 限定。代わりに scrollbar-horizontalscrollbar-vertical を使用します) を削除しました (Firefox バグ 1673132)。

JavaScript

HTTP

変更なし。

セキュリティ

  • Firefox で http://localhost/http://dev.localhost/ のような localhost URL が、ローカルホストのループバックインターフェイス (例えば http://127.0.0.1) を参照するものとして保証されるようになりました。この結果、localhost から読み込まれるリソースが安全に提供された (安全なコンテキスト を参照) とみなされ、混在コンテンツ として扱われなくなります (Firefox バグ 1220810, Firefox バグ 1488740)。

API

Media、WebRTC、Web Audio

  • MediaRecorder.start() メソッドで、記録されているストリームのいくつかのトラックが変更されたときに InvalidModificationError が発生するようになりました (Firefox バグ 1581139)。

廃止

WebAssembly

変更なし。

WebDriver conformance (Marionette)

  • WebDriver:PerformActions および WebDriver:ReleaseActions に、chrome スコープのサポートを追加しました (Firefox バグ 1365886)。
  • 新しい Fission 互換 API をデフォルトで有効にしました。以前の API に戻すには、設定項目 marionette.actors.enabledfalse に設定します (Firefox バグ 1669169)。
  • WebDriver:SwitchToWindow を、常にトップレベルの閲覧コンテキストへ戻すように修正しました (Firefox バグ 1305822)。
  • WebDriver:SwitchToParentFrame の、閲覧コンテキストの確認を改良しました (Firefox バグ 1671622)。
  • WebDriver:Back で、現在選択されている <iframe> がアンロードされたときにハングアップする問題を修正しました (Firefox バグ 1672758)。

既知の不具合

  • ページナビゲーションの後、過去に取得した要素にアクセスすると常に "stale element" エラーが発生せず、"no such element" エラーが発生する場合があります。これを防ぐには、設定項目 marionette.actors.enabledfalse に設定してください (Firefox バグ 1684827)。

アドオン開発者向けの変更点

  • browsingData.remove() API が、cookieStoreId でデータ型のサブセットの削除をサポートしました。

過去のバージョン