Firefox 109 for developers
このページでは、開発者に影響する Firefox 109 の変更点をまとめています。Firefox 109 は、米国時間 2023 年 1 月 17 日にリリースされました。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
HTML
- range 要素で、
list
属性をサポートしました。これは、Firefox が範囲の途中に目盛りをつけられるようにするため、id によって<datalist>
に関連づけるものです。
CSS
<system-color>
CSS データ型で、値Mark
、MarkText
、ButtonBorder
をサポートしました (Firefox バグ 1638052)。
JavaScript
変更なし。
SVG
廃止
-
SVGGraphicsElement.getTransformToElement()
を削除しました。 これは、2015 年に SVG2 の仕様書および他の主要なブラウザーから削除されたことに従ったものです (Firefox バグ 1803790)。 -
SVGGraphicsElement.nearestViewportElement
およびSVGGraphicsElement.farthestViewportElement
属性を、nightly および初期の beta ビルドにおいてデフォルトで無効にしました (設定項目svg.nearestAndFarthestViewportElement.enabled
で制御します)。SVGGraphicsElement.nearestViewportElement
の代替としてSVGElement.viewportElement
を使用できます。 これらは SVG2 仕様書から削除されており、将来の Firefox リリースで完全に削除する予定です (Firefox バグ 1133174)。
HTTP
-
Content-Security-Policy
のソースディレクティブ用の値'unsafe-hashes'
をサポートしました。 詳しくは CSP unsafe-hashes (Firefox バグ 1343950) をご覧ください。
API
-
scrollend
イベントをサポートしました。これは、ユーザーがElement
およびDocument
オブジェクトでスクロールを完了したことを示します。 詳しくは、Element:scrollend
イベント および Document:scrollend
イベント をご覧ください (Firefox バグ 1797013、Firefox バグ 1803435)。
WebDriver conformance (WebDriver BiDi, Marionette)
WebDriver BiDi
- WebDriver BiDi の接続の詳細情報を、
WebDriverBiDiActivePort
ではなくWebDriverBiDiServer.json
に書き込むようになりました。これはポート (ws_port
) やホスト (ws_host
) を含みます。このファイルは、Firefox のプロファイルフォルダーに置かれます (Firefox バグ 1792875)。 session.subscribe
およびsession.unsubscribe
を使用して、個々のcontexts
をサブスクライブおよびアンサブスクライブできるようになりました (Firefox バグ 1723102)。Node
オブジェクトのシリアライズをサポートしました (Firefox バグ 1770731)。exceptions
およびstackTraces
のcolumnNumber
を、0 から数え始めるように修正しました (Firefox バグ 1796073)。
Marionette
WebDriver:NewWindow
およびWebDriver:SwitchToWindow
が、新しいウィンドウに正しくフォーカスを当てない不具合を修正しました (Firefox バグ 1798655)。- Windows で Firefox のウィンドウが他のアプリケーションに隠されている場合に、
WebDriver:FindElement
(および類似するコマンド) が失敗する不具合を修正しました (Firefox バグ 1802473)。
アドオン開発者向けの変更点一覧
- Manifest V3 の署名と、AMO で Manifest V3 拡張機能を公開する機能をサポートしました。詳しくは Manifest v3 signing available November 21 on Firefox Nightly のブログ記事をご覧ください。
- Manifest V3 拡張機能のデフォルトの Content Security Policy (CSP) を、
upgrade-insecure-requests
を含む ように更新しました。これはデフォルトで、すべてのネットワーク要求がhttps:
を使用するように更新されることを意味します。http:
を使用することが必要な拡張機能は、content_security_policy
manifest.json キーでデフォルトの CSP を上書きすることでhttp:
を使用できます (Firefox バグ 1797086)。 webRequest.SecurityInfo
にsecretKeyLength
プロパティを追加しました。これは、ウェブ要求のセキュリティプロパティにある暗号鍵の長さをビット数で表します (Firefox バグ 1778473)。- 拡張機能ボタン の導入に合わせて、
action
およびbrowser_action
マニフェストキーのdefault_area
の既定値を"navbar"
から"menupanel"
に変更しました (Firefox バグ 1799947)。
過去のバージョン
- Firefox 108 for developers
- Firefox 107 for developers
- Firefox 106 for developers
- Firefox 105 for developers
- Firefox 104 for developers
- Firefox 103 for developers
- Firefox 102 for developers
- Firefox 101 for developers
- Firefox 100 for developers
- Firefox 99 for developers
- Firefox 98 for developers
- Firefox 97 for developers
- Firefox 96 for developers
- Firefox 95 for developers
- Firefox 94 for developers
- Firefox 93 for developers
- Firefox 92 for developers
- Firefox 91 for developers
- Firefox 90 for developers
- Firefox 89 for developers
- Firefox 88 for developers
- Firefox 87 for developers
- Firefox 86 for developers
- Firefox 85 for developers
- Firefox 84 for developers
- Firefox 83 for developers
- Firefox 82 for developers
- Firefox 81 for developers
- Firefox 80 for developers
- Firefox 79 for developers
- Firefox 78 for developers