Firefox 108 for developers
このページでは、開発者に影響する Firefox 108 の変更点をまとめています。Firefox 108 は、2022 年 12 月 13 日にリリースされました。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
HTML
-
<source>
要素で、<picture>
要素の子要素であるときにheight
およびwidth
属性をサポートしました。 この機能は設定項目dom.picture_source_dimension_attributes.enabled
で制御しており、既定値をtrue
にしました (Firefox バグ 1795953)。
CSS
-
設定項目
layout.css.trig.enabled
の既定値をtrue
に設定して、三角関数 が使用可能になりました。sin()
、cos()
、tan()
、asin()
、acos()
、atan()
、atan2()
関数を使用できます (Firefox バグ 1774589、Firefox バグ 1787070)。 - 数学関数 で
pi
やe
のようなよく知られた定数を使用できるようにするため、CSS の<calc-constant>
型を実装しました (Firefox バグ 1682444、Firefox バグ 1787070)。 -
設定項目
layout.css.container-queries.enabled
で、コンテナークエリーの長さの単位をサポートしました。 この設定をtrue
にすると、クエリーコンテナーの寸法に比例する長さの単位であるcqw
、cqh
、cqi
、cqb
、cqmin
、cqmax
を使用できます。 これらの単位について、詳しくは CSS Container Queries の文書をご覧ください (Firefox バグ 1744231)。 - 設定項目
layout.css.font-variant-emoji.enabled
で、font-variant-emoji
プロパティをサポートしました。設定項目の既定値はfalse
です。このプロパティで、絵文字を表示するときの既定の表現スタイルを設定できます (Firefox バグ 1461589)。
JavaScript
変更なし。
HTTP
-
Content-Security-Policy
HTTP ヘッダーのstyle-src-elem
およびstyle-src-attr
ディレクティブをサポートしました。 サーバーはそれぞれのディレクティブを使用して、<style>
要素やrel="stylesheet"
を持つ<link>
要素のスタイルシート、および個々の要素に適用するスタイルの正当な提供元を指定できます (Firefox バグ 1529338)。 -
Content-Security-Policy
HTTP ヘッダーのscript-src-elem
およびscript-src-attr
ディレクティブをサポートしました。 サーバーはそれぞれのディレクティブを使用して、<script>
要素の JavaScript、およびonclick
などのイベントハンドラーのインラインスクリプトの正当な提供元を指定できます (Firefox バグ 1529337)。 -
Content-Security-Policy
の違反内容の報告が、effective-directive
およびstatus-code
プロパティを含むようになりました。 詳しくは 違反内容の報告の構文 をご覧ください (Firefox バグ 1192684)。
API
- Import maps をサポートしました。 Import maps は、JavaScript モジュール をインポートするときにブラウザーがモジュール指定子を解決する方法に柔軟性や追加の制御手段を提供するものです (Firefox バグ 1795647)。
Media、WebRTC、Web Audio
-
Web MIDI API が、安全なコンテキスト で使用可能になりました。
navigator.requestMIDIAccess()
を呼び出すとアクティブな MIDI デバイスを持つユーザーに対して、API を有効にするために必要な Site Permission Add-On のインストールを促します。 詳しくは Firefox バグ 1795025 をご覧ください。
WebDriver conformance (WebDriver BiDi, Marionette)
WebDriver BiDi
- 仕様書の変更 に従って、ログ項目のレベル
"warning"
を"warn"
に改名しました (Firefox バグ 1797115)。 - 名前が空文字列であるサンドボックスとともに
script.evaluate
およびscript.callFunction
を使用するとき、既定のレルムを使用して評価するようになりました (Firefox バグ 1793589)。 browsingContext.domContentLoaded
イベントをサポートしました (Firefox バグ 1756610)。
Marionette
WebDriver:PerformActions
のために、ポインターアクションのtiltX
、tiltY
、twist
プロパティをサポートしました (Firefox バグ 1793832)。WebDriver:GetElementText
が、整形された XML の要素のテキストを返さない不具合を修正しました (Firefox バグ 1794099)。HTMLDocument
を、WebElement
の参照としてシリアライズしないようになりました (Firefox バグ 1793920)。WebDriver:NewWindow
が、about:newtab
ではなくabout:blank
のタブを持つウィンドウを開くようになりました (Firefox バグ 1533058)。
アドオン開発者向けの変更点一覧
- バージョン番号 が推奨するフォーマットに従っていない拡張機能がインストールされているときに、Firefox が警告を表示するようになりました (Firefox バグ 1793925)。
過去のバージョン
- Firefox 107 for developers
- Firefox 106 for developers
- Firefox 105 for developers
- Firefox 104 for developers
- Firefox 103 for developers
- Firefox 102 for developers
- Firefox 101 for developers
- Firefox 100 for developers
- Firefox 99 for developers
- Firefox 98 for developers
- Firefox 97 for developers
- Firefox 96 for developers
- Firefox 95 for developers
- Firefox 94 for developers
- Firefox 93 for developers
- Firefox 92 for developers
- Firefox 91 for developers
- Firefox 90 for developers
- Firefox 89 for developers
- Firefox 88 for developers
- Firefox 87 for developers
- Firefox 86 for developers
- Firefox 85 for developers
- Firefox 84 for developers
- Firefox 83 for developers
- Firefox 82 for developers
- Firefox 81 for developers
- Firefox 80 for developers
- Firefox 79 for developers
- Firefox 78 for developers
- Firefox 77 for developers