WebGLRenderingContext: bufferData() メソッド

Baseline Widely available

This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since July 2015.

WebGLRenderingContext.bufferData()WebGL API のメソッドで、バッファーオブジェクトのデータストアを初期化、作成します。

構文

js
// WebGL1
bufferData(target, usage)
bufferData(target, size, usage)
bufferData(target, srcData, usage)

// WebGL2
bufferData(target, usage, srcOffset)
bufferData(target, srcData, usage, srcOffset)
bufferData(target, srcData, usage, srcOffset, length)

引数

target

GLenum で、結合する場所(ターゲット)を指定します。以下の値を取ることができます。

gl.ARRAY_BUFFER

頂点の属性を含むバッファーで、頂点座標、テクスチャ座標データや、頂点色データのようなものです。

gl.ELEMENT_ARRAY_BUFFER

要素の位置指定に使われるバッファーです。

WebGL 2 のコンテキストを使用している場合は、更に以下の値を利用することができます。

gl.COPY_READ_BUFFER

バッファーオブジェクトを他へコピーするためのバッファーです。

gl.COPY_WRITE_BUFFER

バッファーオブジェクトを他へコピーするためのバッファーです。

gl.TRANSFORM_FEEDBACK_BUFFER

書き戻し操作を変換するバッファーです。

gl.UNIFORM_BUFFER

ユニフォームブロックの格納に使われるバッファーです。

gl.PIXEL_PACK_BUFFER

ピクセル移動操作に使われるバッファーです。

gl.PIXEL_UNPACK_BUFFER

ピクセル移動操作に使われるバッファーです。

size

GLsizeiptr で、バッファーオブジェクトのデータストアのサイズを設定します。

srcData 省略可

ArrayBuffer, SharedArrayBuffer, TypedArray, DataView のいずれかで、データストアへ格納されます。 null にした場合、データストアは作成されますが、内容は初期化されず未定義です。

usage

GLenum で、データストアの最適化目的での用途を指定します。以下の値を取ることができます。

  • gl.STATIC_DRAW

    • : 内容は、アプリケーションによって一度に指定され、 WebGL 描画および画像指定コマンドのソースとして何度も使用されることを意図しています。
  • gl.DYNAMIC_DRAW

    • : 内容は、アプリケーションによって繰り返し再指定され、 WebGL 描画コマンドや画像指定コマンドのソースとして何度も使用されることを意図しています。
  • gl.STREAM_DRAW

    • : この内容は、アプリケーションによって一度だけ指定され、 WebGL 描画および画像指定コマンドのソースとして多くても数回使用されることを意図しています。
  • WebGL 2 コンテキストを使用している場合、さらに以下の値を取ることができます。

    gl.STATIC_READ

    内容は、 WebGLからデータを読み込んで一度に指定し、アプリケーションから何度も問い合わせることを想定しています。

    gl.DYNAMIC_READ

    内容は、 WebGL からデータを読み込むことによって繰り返し再定義され、アプリケーションによって何度も照会されることを意図しています。

    gl.STREAM_READ

    内容は、 WebGL からデータを読み込んで一度に指定し、アプリケーションから最大数回問い合わせることを想定しています。

    gl.STATIC_COPY

    このコンテンツは、 WebGL からデータを読み込んで一度だけ指定し、 WebGL の描画や画像指定コマンドのソースとして何度も使用することを意図しています。

    gl.DYNAMIC_COPY

    このコンテンツは、 WebGL からデータを読み込むことで繰り返し再指定され、 WebGL の描画コマンドや画像指定コマンドのソースとして何度も使用されることを意図しています。

    gl.STREAM_COPY

    内容は WebGL からデータを読み込んで一度指定し、 WebGL の描画コマンドや画像指定コマンドのソースとしてせいぜい数回使うことを想定しています。

srcOffset

GLuint で、バッファー読み出しを開始する要素の位置のオフセットを指定します。

length 省略可

GLuint で、既定値は 0 です。

返値

なし (undefined)。

例外

  • 与えられた size でデータストアを作成できない場合、gl.OUT_OF_MEMORY エラーが発生します。
  • size が負数の場合、gl.INVALID_VALUE エラーが発生します。
  • targetusage が許可された列挙のものでない場合、gl.INVALID_ENUM エラーが発生します。

bufferData の使用

js
const canvas = document.getElementById("canvas");
const gl = canvas.getContext("webgl");
const buffer = gl.createBuffer();
gl.bindBuffer(gl.ARRAY_BUFFER, buffer);
gl.bufferData(gl.ARRAY_BUFFER, 1024, gl.STATIC_DRAW);

バッファー情報の取得

現在のバッファーの用途やサイズを確認するには、 WebGLRenderingContext.getBufferParameter() メソッドを使用してください。

js
gl.getBufferParameter(gl.ARRAY_BUFFER, gl.BUFFER_SIZE);
gl.getBufferParameter(gl.ARRAY_BUFFER, gl.BUFFER_USAGE);

型付き配列のサイズの取得

型付き配列のサイズ引数を計算します。

js
const dataArray = new Float32Array([1, 2, 3, 4]);
const sizeInBytes = dataArray.length * dataArray.BYTES_PER_ELEMENT;

仕様書

Specification
WebGL Specification
# 5.14.5

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報