Element: beforematch イベント
Experimental: これは実験的な機能です。
本番で使用する前にブラウザー互換性一覧表をチェックしてください。
要素が beforematch
イベントを受け取るのは、それが hidden until found の状態にあり、ユーザーが「ページ内検索」機能やフラグメントナビゲーションによってコンテンツを見つけたため、ブラウザーがそのコンテンツを表示しようとしているときです。
構文
このイベント名を addEventListener()
等のメソッドで使用するか、イベントハンドラープロパティを設定するかしてください。
addEventListener("beforematch", (event) => {});
onbeforematch = (event) => {};
イベント型
一般的な Event
です。
使用上のメモ
HTML の hidden
属性は、until-found
の値を受け入れます。この値が指定されると、要素は非表示になりますが、ブラウザーの「ページ内検索」機能やフラグメントナビゲーションではそのコンテンツにアクセスできるようになります。これらの機能により、"hidden until found" のサブツリーの要素にスクロールが発生した場合、ブラウザーは次のようになります。
- 非表示の要素で
beforematch
イベントが発生する - その要素から
hidden
属性が除去される - その要素へスクロールする
例
beforematch の使用
この例では、次のものがあります。
- 2 つの
<div>
要素。最初の要素は非表示で、2 つ目にはhidden="until-found"
とid="until-found-box"
属性があります。 "until-found-box"
フラグメントをターゲットとしたリンク。
また、hidden until found 要素で発行される beforematch
イベントを待ち受けする JavaScript もあります。イベントハンドラーはボックスのテキストコンテンツを変更します。
HTML
<a href="#until-found-box">非表示のコンテンツへ移動</a>
<div>非表示ではない</div>
<div id="until-found-box" hidden="until-found">Hidden until found</div>
CSS
div {
height: 40px;
width: 300px;
border: 5px dashed black;
margin: 1rem 0;
padding: 1rem;
font-size: 2rem;
}
JavaScript
const untilFound = document.querySelector("#until-found-box");
untilFound.addEventListener(
"beforematch",
() => (untilFound.textContent = "I've been revealed!"),
);
結果
「非表示のコンテンツへ移動」ボタンをクリックすると、hidden-until-found 要素に移動します。beforematch
イベントが発行され、テキストコンテンツが更新され、要素のコンテンツが表示されます。
例を再度実行する場合は、「リセット」を押してください。
ブラウザーが hidden
属性の列挙値 "until-found"
に対応していない場合、2つ目の <div>
は非表示になります(until-found
値が追加される前の hidden
は論理属性でした)。
仕様書
Specification |
---|
HTML Standard # event-beforematch |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser
関連情報
- HTML の
hidden
属性