HTMLElement: inert プロパティ
HTMLElement
の inert
プロパティは、この要素の inert
属性の値を反映します。論理値で、存在する場合は、フォーカスイベントや支援技術からのイベントを含む、要素に対するユーザーの入力イベントをブラウザーが「無視」するようにします。ブラウザーは、要素でのページ検索やテキスト選択も無視することができます。これは、モーダルのような UI を構築する際に、モーダルが表示されているときにフォーカスをモーダル内に「閉じ込める」場合に便利です。
メモ:
対話要素や重要なコンテンツを inert
属性を持つ要素内に入れ子にしてはいけません。不活性コンテンツとその子孫は、すべてのユーザーにとってフォーカスも知覚もできないからです。
値
論理値で、その要素が不活性である場合は true
、それ以外の場合はこの値は false
になります。
例
HTML
html
<div>
<label for="button1">ボタン 1</label>
<button id="button1">不活性ではありません</button>
</div>
<div inert>
<label for="button2">ボタン 2</label>
<button id="button2">不活性です</button>
</div>
CSS
css
[inert] > * {
opacity: 0.5;
}
結果
メモ: この属性は、それ自体では、ブラウザーに表示されるコンテンツは視覚的変化を与えません。上の例では、inert 属性を持つ要素の直系の子孫が半透明になるように CSS が適用されています。
仕様書
Specification |
---|
HTML Standard # dom-inert |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser