ValidityState
インターフェイスは、制約の検証に関して、要素が持つことになる妥当性の状態を表します。要素の値が不正な場合に、なぜ検証に失敗するのかを知る手がかりにもなります。
プロパティ
下記のプロパティはどれも真偽値を返します。true
は指定された検証が失敗したことを表します。ただし valid
プロパティの true
だけは、要素の値が全ての制約に適合していることを表します。
ValidityState.badInput
読取専用- 入力値をブラウザが処理できないことを示す
Boolean
です。 ValidityState.customError
読取専用- その要素のカスタム検証メッセージが、
setCustomValidity()
メソッドによって空文字以外に設定されていることを示すBoolean
です。 ValidityState.patternMismatch
読取専用- 値が、指定された
pattern
と一致しないことを示すBoolean
です。 ValidityState.rangeOverflow
読取専用- 値が、
max
属性で指定された最大値を超えていることを示すBoolean
です。 ValidityState.rangeUnderflow
読取専用- 値が、
min
属性で指定された最小値を下回っていることを示すBoolean
です。 ValidityState.stepMismatch
読取専用- 値が、
step
属性で決められた規則に合わないことを示すBoolean
です。(つまり、step の値で割り切れないことを表します) ValidityState.tooLong
読取専用- 値が、
HTMLInputElement
やHTMLTextAreaElement
オブジェクトのmaxlength
を超えていることを示すBoolean
です。
注: Gecko ではmaxlength
より長い値はそもそも入力できないので、true
になることは決してありません。 ValidityState.tooShort
読取専用- 値が、
HTMLInputElement
やHTMLTextAreaElement
オブジェクトのminlength
を下回っていることを示すBoolean
です。 ValidityState.typeMismatch
読取専用- 値が、(
type
がemail
やurl
の場合に)求められる構文規則に従っていないことを示すBoolean
です。 ValidityState.valid
読取専用- 要素が全ての制約の検証に適合し、有効であることを示す
Boolean
です。 ValidityState.valueMissing
読取専用required
属性が指定されているのに要素の値がないことを示すBoolean
です。
仕様
仕様書 | 策定状況 | コメント |
---|---|---|
HTML Living Standard ValidityState の定義 |
現行の標準 | 現行の標準 |
HTML 5.1 ValidityState の定義 |
勧告 | 前回のスナップショット HTML5 から変更なし |
HTML5 ValidityState の定義 |
勧告 | このインターフェイスを含む HTML Living Standard の最初のスナップショット |
ブラウザー実装状況
BCD tables only load in the browser