HTMLElement: drop イベント
drop
イベントは、要素または選択されたテキストが、妥当なドロップターゲットにドロップされたときに発生します。drop
イベントが確実に期待通りに発生するように、dragover
イベントを処理するコードの一部に preventDefault()
呼び出しを常に記載してください。
このイベントは取り消される可能性があり、Document
と Window
オブジェクトまでバブルアップする可能性があります。
構文
このイベント名を addEventListener()
のようなメソッドで使用するか、イベントハンドラープロパティを設定するかします。
js
addEventListener("drop", (event) => {});
ondrop = (event) => {};
イベント型
イベントプロパティ
以下に挙げたプロパティに加えて、親である Event
から継承したプロパティもあります。
DragEvent.dataTransfer
読取専用-
ドラッグ&ドロップ操作の間に転送されるデータです。
例
最小限のドラッグ&ドロップの例
この例では、コンテナーの中にドラッグ可能な要素を置いています。要素を掴んで、他のコンテナーの上にドラッグし、放してみましょう。
ここでは、 3 つのイベントハンドラーを使用しています。
dragstart
イベント ハンドラーでは、ユーザーがドラッグした要素へのリファレンスを取得します。- ターゲットコンテナーの
dragover
イベントハンドラーでは、event.preventDefault()
を呼び出し、drop
イベントを受信できるようにします。 - ドロップゾーンの
drop
イベントハンドラーでは、ドラッグ可能な要素を元のコンテナーからドロップゾーンに移動する処理を行います。
ドラッグ&ドロップのより完全な例については、drag
イベントのページを参照してください。
HTML
html
<div class="dropzone">
<div id="draggable" draggable="true">この div はドラッグ可</div>
</div>
<div class="dropzone" id="droptarget"></div>
CSS
css
body {
/* 例でユーザーがテキストを選択するのを防ぐ */
user-select: none;
}
#draggable {
text-align: center;
background: white;
}
.dropzone {
width: 200px;
height: 20px;
background: blueviolet;
margin: 10px;
padding: 10px;
}
JavaScript
js
let dragged = null;
const source = document.getElementById("draggable");
source.addEventListener("dragstart", (event) => {
// ドラッグ中の要素の参照を保存
dragged = event.target;
});
const target = document.getElementById("droptarget");
target.addEventListener("dragover", (event) => {
// ドロップできるように既定の動作を停止
event.preventDefault();
});
target.addEventListener("drop", (event) => {
// 既定の動作(一部の要素でリンクとして開く)を行わないようにする。
event.preventDefault();
// ドラッグした要素を選択されたドロップターゲットに移動する
if (event.target.className === "dropzone") {
dragged.parentNode.removeChild(dragged);
event.target.appendChild(dragged);
}
});
結果
仕様書
Specification |
---|
HTML Standard # ix-handler-ondrop |
HTML Standard # event-dnd-drop |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser