UI 擬似クラス

これまでの記事では、様々なフォームコントロールのスタイル設定について、一般的な方法で説明しました。これには、例えばチェックボックスが選択されたときだけターゲットにするために :checked を使用するような、擬似クラスの使用方法も記載しました。この記事では、さまざまな状態のフォームをスタイル設定するために、現代のブラウザーで利用できるさまざまな UI 擬似クラスについて詳しく説明します。

前提条件: 基本的なコンピューターリテラシー、基本的な HTML および CSS を理解していること、一般的な 擬似クラスと擬似要素の知識を含む。
目的: フォームのどの部分がスタイル設定しにくいのか、その理由を理解すること。カスタマイズするために何ができるかを学ぶこと。

利用できる擬似クラスには何があるのか

フォームに関連する、(CSS 2.1 時点で)元から利用できる擬似クラスは次の通りです。

  • :hover: マウスポインターを当てたときだけ要素を選択します。
  • :focus: フォーカスされているとき(キーボードからタブで移動しているとき)にのみ、要素を選択します。
  • :active: その要素がアクティブ化されているとき(つまり、クリックされたとき、またはキーボード操作の場合は Return/Enter キーが押されたとき)だけ、要素を選択します。

これらの基本的な擬似クラスは、もうお馴染みになっているはずです。さらに最近、 CSS Selector Level 3CSS Basic UI Level 3 では、HTML フォームに関連する擬似クラスが追加され、他にもいくつかの便利なターゲット条件を提供しているので、これを利用してください。これらについては、以下の節で詳しく説明しますが、簡単に説明すると、主なものは以下のとおりです。

  • :required:optional: 必須または省略可能なフォームコントロールを対象とします。
  • :valid:invalid:in-range:out-of-range: 設定されたフォーム検証の制約に従って有効/無効、または範囲内/範囲外のフォームコントロールを対象とします。
  • :enabled:disabled:read-only:read-write: 有効または無効なフォームコントロール(例: HTML の disabled 属性が設定されている)、および読み書き可能または読み取り専用のフォームコントロール(例: HTML の readonly 属性が設定されている)を対象としています。
  • :checked, :indeterminate, :default: それぞれ、チェックされているチェックボックスとラジオボタン、不確定な状態(チェックされていないかチェックされていないかのどちらか)、ページを読み込んだときの既定の選択オプション(例えば、 checked 属性が設定されている <input type="checkbox"> 、または selected 属性が設定されている <option> 要素などが対象です。)

他にもたくさんありますが、上に挙げたものが明らかに最も有用です。他のいくつかは、非常に特殊なニッチな問題を解決することを目的としていたり、まだブラウザーがあまり対応していないものもあります。上に挙げたものはすべて、ブラウザーの対応がかなり進んでいますが、もちろん、フォームの実装を慎重にテストして、対象となるユーザーに動作することを確認する必要があります。

メモ: ここで説明する多くの擬似クラスは、検証状態(データが有効か無効か)に基づくフォームコントロールのスタイル設定に関係しています。検証制約の設定と操作については、次の記事「クライアントサイドのフォーム検証」で詳しく説明しますが、今はフォーム検証に関して単純にしておくので、混乱することはありません。

入力が必須か否かによるスタイル設定

クライアントサイドのフォーム検証に関する最も基本的な概念の一つは、フォームの入力が必須(フォームを送信する前に入力する必要がある)か任意(オプション)かです。

<input><select><textarea> の各要素には required 属性を利用することができ、設定すると、フォームが正常に送信される前にそのコントロールに入力しなければならないことを意味しています。例えば、

<form>
  <fieldset>
    <legend>Feedback form</legend>
    <div>
      <label for="fname">First name: </label>
      <input id="fname" name="fname" type="text" required>
    </div>
    <div>
      <label for="lname">Last name: </label>
      <input id="lname" name="lname" type="text" required>
    </div>
    <div>
      <label for="email">Email address (include if you want a response): </label>
      <input id="email" name="email" type="email">
    </div>
    <div><button>Submit</button></div>
  </fieldset>
</form>

ここでは、最初の名前と姓は必須ですが、電子メールアドレスは任意です。

この 2 つの状態を一致させるには、 :required:optional 擬似クラスが使用できます。例えば、上記の HTML に以下のような CSS を適用するとします。

input:required {
  border: 1px solid black;
}

input:optional {
  border: 1px solid silver;
}

必要な操作には黒い枠線が、オプションの操作には銀色の枠線が、このように表示されます。

また、フォームに入力せずに送信してみると、ブラウザーが既定で出すクライアントサイドの検証エラーメッセージを見ることができます。

上記のフォームは悪くはないのですが、とても良いわけではありません。第一に、必須とオプションの状態を色だけで表示していることです。これは色覚障碍者にとってはあまり良いことではありません。第二に、ウェブでの標準的な必須状態の表記は、アスタリスク (*)、または「必須」という言葉を該当する操作に関連付けることだからです。

次の節では、 :required を使用して必須項目を示すより良い例を見ていきます。これは、生成コンテンツを使用することについても掘り下げます。

メモ: おそらく :optional 擬似クラスを使用することはあまりないでしょう。フォームコントロールは既定でオプションなので、オプションのスタイル設定を既定値で行い、必要なコントロールのスタイルを上から追加すればよいのです。

メモ: 同じ名前のラジオボタン群の中の 1 つのラジオボタンに required 属性がある場合、すべてのラジオボタンは 1 つが選択されるまで無効ですが、属性が割り当てられたものだけが実際に :required に一致することになります。

擬似クラスでコンテンツを生成する

これまでの記事で、生成コンテンツの使い方を見てきましたが、今こそもう少し詳しく話をする良い機会だと思い、今回はその内容を紹介します。

これは、 ::before::after という擬似要素と content というプロパティを使用して、影響を受ける要素の前または後にコンテンツの塊を表示させることができるというものです。コンテンツの塊は DOM に追加されないので、画面リーダーからは見えません。それは文書のスタイルの一部なのです。それは擬似要素なので、実際の DOM ノードができるのと同じ方法でスタイルの対象にすることができます。

これは、ラベルやアイコンのような視覚的なインジケータを要素に追加したいが、支援技術に拾われたくない場合に、実に有用な方法です。たとえば、カスタムラジオボタンの例では、ラジオボタンが選択されたときに内側の円の配置とアニメーションを処理するために生成されたコンテンツを使用しています。

input[type="radio"]::before {
  display: block;
  content: " ";
  width: 10px;
  height: 10px;
  border-radius: 6px;
  background-color: red;
  font-size: 1.2em;
  transform: translate(3px, 3px) scale(0);
  transform-origin: center;
  transition: all 0.3s ease-in;
}

input[type="radio"]:checked::before {
  transform: translate(3px, 3px) scale(1);
  transition: all 0.3s cubic-bezier(0.25, 0.25, 0.56, 2);
}

これは実に有用です。画面リーダーでは、遭遇したラジオボタンやチェックボックスがチェックまたは選択されているかをすでにユーザーに知らせているので、選択を示す別の DOM 要素を読み上げさせたくはないでしょう。紛らわしくなる可能性があるからで宇s。純粋に視覚的なインジケーターを置くことで、この問題は解決されます。

メモ: これは、必要に応じて擬似クラスと擬似要素を組み合わせる方法も示しています。

先ほどの必須/オプションの例に戻りますが、今回は入力自体の外観は変更しません。生成されたコンテンツを使用して、指示するラベルを追加します(こちらでライブで確認するか、こちらでソースコードを確認するかしてください。

まず最初に、フォームの一番上に、何を求めているのか、という段落を追加します。

<p>Required fields are labelled with "required".</p>

画面の内側から読み上げるリーダーには、 "required" が追加情報として読み上げられ、目の見えるユーザーには、このラベルが表示されます。

フォーム入力は生成されたコンテンツを直接保持しないので(生成されたコンテンツは要素のフォーマットボックスに相対的に配置されますが、フォーム入力は置換された要素のように動作するので、フォーマットボックスを持たないからです)、空の <span> を追加して生成されたコンテンツをそこに置くことにしましょう。

<div>
  <label for="fname">First name: </label>
  <input id="fname" name="fname" type="text" required>
  <span></span>
</div>

この場合、入力とラベルの両方が width: 100% に設定されているため、span が入力の下の新しい行にドロップされてしまうという問題がありました。これを修正するために、親の <div> をフレックスコンテナーにするスタイルを設定し、さらにコンテンツが長くなりすぎた場合は新しい行に折り返すように指示します。

fieldset > div {
  margin-bottom: 20px;
  display: flex;
  flex-flow: row wrap;
}

この効果として、ラベルと入力はどちらも width: 100% なので別個の行に表示されますが、 <span> は width が 0 なので、入力欄と同じ行に表示されます。

次に、生成されたコンテンツについて説明します。この CSS を使用してコンテンツを作成します。

input + span {
  position: relative;
}

input:required + span::after {
  font-size: 0.7rem;
  position: absolute;
  content: "required";
  color: white;
  background-color: black;
  padding: 5px 10px;
  top: -26px;
  left: -70px;
}

ここでは <span>position: relative に設定しているので、生成されるコンテンツを position: absolute に設定すると、位置は <body> ではなく <span> からの相対位置になります(位置決めのために生成コンテンツは生成要素の子ノードであるかのように動作します)。

そして、生成されたコンテンツに、このラベルに書かせたい内容である "required" を与え、好きなようにスタイルと位置を設定します。結果は以下のようになります。

データが妥当が否かでコントロールをスタイル設定する

フォーム検証におけるもう一つの実に重要で基本的な概念は、フォームコントロールのデータが有効か無効か(数値データの場合、範囲内と範囲外のデータという言い方もできる)です。制約制限を持つフォームコントロールは、これらの状態に基づいて対象とすることができます。

:valid と :invalid

フォームコントロールは :valid:invalid 擬似クラスを使用して対象とすることができます。この点については、いくつか留意すべき点があります。

  • 制約検証を行わないコントロールは常に有効であり、したがって :valid と一致します。
  • required が設定されているコントロールで、値がないものは無効とみなされ、 :invalid および :required と一致します。
  • 組み込みの検証機能を持つコントロール、たとえば <input type="email"><input type="url"> は、入力されたデータが検索するパターンと一致しない場合、 :invalid に一致します(ただし、空の場合は有効になります)。
  • 現在の値が minmax 属性で指定した範囲の外にあるコントロールは、後述するように :invalid と一致しますが :out-of-range によっても一致させることができます。
  • 他にも :valid/:invalid に一致する要素を作る方法はいくつかありますが、それはクライアントサイドのフォーム検証 の記事で見てください。しかし、今は事をシンプルにすることにしましょう。

それでは、 :valid/:invalid の簡単な例を見てみましょう(ライブ版は valid-invalid.html を、またソースコードも参照してください)。

前の例と同様に、コンテンツを生成するための余分な <span> を保有しており、これを使用して、有効/無効なデータのインジケーターを提供していきます。

<div>
  <label for="fname">First name *: </label>
  <input id="fname" name="fname" type="text" required>
  <span></span>
</div>

これらの指標を提供するために、以下の CSS を使用しています。

input + span {
  position: relative;
}

input + span::before {
  position: absolute;
  right: -20px;
  top: 5px;
}

input:invalid {
  border: 2px solid red;
}

input:invalid + span::before {
  content: '✖';
  color: red;
}

input:valid + span::before {
  content: '✓';
  color: green;
}

先ほどと同様に、<span>position: relative に設定し、生成されるコンテンツを相対的に配置できるようにします。そして、フォームのデータが有効か無効かによって、それぞれ緑色のチェックと赤色のクロスで、異なる生成コンテンツを絶対に配置するようにします。無効なデータに少し緊急性を追加するために、無効なときに入力に太い赤のボーダーを指定しました。

メモ: ここで ::before を使用してラベルを追加したのは、 ::after を既に "required" ラベルのために使用していたからです。

次のもので試してみてください。

必須のテキスト入力は、空の状態では無効ですが、何か記入されている状態では有効であることに注目してください。一方、 email の入力欄は、必須でないため空の状態では有効ですが、適切なメールアドレスでないものが含まれていると無効となります。

範囲内と範囲外のデータ

上で触れたように、他にも2つの関連する擬似クラスがあります。 :in-range:out-of-range です。これらは、 minmax によって範囲指定された数値入力に対して、そのデータがそれぞれ指定した範囲内または範囲外にあるときに一致させます。

メモ: 数値の入力型とは、 date, month, week, time, datetime-local, number, range のことです。

注目すべきは、データが範囲内にある入力欄は :valid 擬似クラスに一致し、データが範囲外である入力欄は :invalid 擬似クラスに一致することです。では、なぜこの 2 つが存在するのでしょうか?実に意味論上の問題です。範囲外であるということは無効であることを伝えるためのより具体的なものなので、入力が範囲外であるというと、単に「無効」と言うよりユーザーに役立つ可能性があります。両方を提供することもできます。

まさにこれを行う例を見てみましょう。この out-of-range.html デモ(ソースコード も参照)は、前の例の上に構築されており、数値入力に対して範囲外である場合のメッセージと、それが必要であるかどうかを示しています。

数値入力欄はこのようになります。

<div>
  <label for="age">年齢(12 歳以上):</label>
  <input id="age" name="age" type="number" min="12" max="120" required>
  <span></span>
</div>

そして、 CSS は次のようになります。

input + span {
  position: relative;
}

input + span::after {
  font-size: 0.7rem;
  position: absolute;
  padding: 5px 10px;
  top: -26px;
}

input:required + span::after {
  color: white;
  background-color: black;
  content: "Required";
  left: -70px;
}

input:out-of-range + span::after {
  color: white;
  background-color: red;
  width: 155px;
  content: "Outside allowable value range";
  left: -182px;
}

これは以前の :required の例と同じような話ですが、ここでは ::after の内容に適用される宣言を別のルールに分割し、 :required:out-of-range 状態のための ::after の内容に、それぞれ別のコンテンツとスタイルを保有するようにした点が異なっています。こちらで試すことができます。

数値の入力が必須であると同時に範囲外である可能性もありますが、その場合はどうなるのでしょうか? :out-of-range のルールは :required のルールよりもソースコード上の後で現れるため、カスケードルールが作用して、範囲外のメッセージが表示されます。

これはとてもうまく動作します。最初にページを読み込むと、赤いバツ印と枠線とともに "Required" が表示されます。有効な年齢(12 ~ 120 歳の範囲)を入力すると、入力欄は有効になります。しかし、年齢を範囲外の値に変更すると、 "Required" の代わりに "Outside allowable value range" というメッセージが表示されます。

メモ: 無効な値や範囲外の値を入力するには、実際にフォームにフォーカスを当てて、キーボードを使用して入力する必要があります。スピナーボタンでは、許容範囲外の値まで増加/減少させることはできません。

有効/無効や読み取り専用/読み書き可能の入力をスタイル設定する

有効な要素とは、選択、クリック、入力などが可能な、アクティブにできる要素のことです。一方、無効な要素はどのような方法でも操作することができず、そのデータがサーバーに送信されることもありません。

この 2 つの状態は :enabled:disabled を使用して対象化することができます。無効化された入力はなぜ有用なのでしょうか?あるデータが特定のユーザーに適用されない場合、そのユーザーがフォームを送信するときにそのデータを送信したくないことがあります。請求先と配送先に同じ住所を使用するかどうか尋ねられることがよくありますが、その場合は単一の住所をサーバーに送信すればよく、請求先フィールドを使用しないようにすることもできます。

このような例を見てみましょう。まず最初の HTML は、テキスト入力と、請求先住所の無効化をオン・オフするためのチェックボックスを含むシンプルなフォームです。請求先住所フィールドは既定値で無効になっています。

<form>
  <fieldset id="shipping">
    <legend>Shipping address</legend>
    <div>
      <label for="name1">Name: </label>
      <input id="name1" name="name1" type="text" required>
    </div>
    <div>
      <label for="address1">Address: </label>
      <input id="address1" name="address1" type="text" required>
    </div>
    <div>
      <label for="pcode1">Zip/postal code: </label>
      <input id="pcode1" name="pcode1" type="text" required>
    </div>
  </fieldset>
  <fieldset id="billing">
    <legend>Billing address</legend>
    <div>
      <label for="billing-checkbox">Same as shipping address:</label>
      <input type="checkbox" id="billing-checkbox" checked>
    </div>
    <div>
      <label for="name" class="billing-label disabled-label">Name: </label>
      <input id="name" name="name" type="text" disabled required>
    </div>
    <div>
      <label for="address2" class="billing-label disabled-label">Address: </label>
      <input id="address2" name="address2" type="text" disabled required>
    </div>
    <div>
      <label for="pcode2" class="billing-label disabled-label">Zip/postal code: </label>
      <input id="pcode2" name="pcode2" type="text" disabled required>
    </div>
  </fieldset>

  <div><button>Submit</button></div>
</form>

さて、CSS の話です。この例で最も関連性の高い部分は以下の通りです。

input[type="text"]:disabled {
    background: #eee;
    border: 1px solid #ccc;
}

.disabled-label {
  color: #aaa;
}

無効にしたい入力欄を、 input[type="text"]:disabled を使用して直接選択しましたが、対応するテキストラベルも灰色で表示したいと思います。これらは選択するのがそれほど簡単ではないので、スタイル設定を提供するためにクラスを使用しました。

最後に、請求先住所フィールドの無効化を切り替えるために、いくらかの JavaScript を使用しました。

// Wait for the page to finish loading
document.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
  // Attach `change` event listener to checkbox
  document.getElementById('billing-checkbox').addEventListener('change', toggleBilling);
}, false);

function toggleBilling() {
  // Select the billing text fields
  const billingItems = document.querySelectorAll('#billing input[type="text"]');
  // Select the billing text labels
  const billingLabels = document.querySelectorAll('.billing-label');

  // Toggle the billing text fields and labels
  for (let i = 0; i < billingItems.length; i++) {
    billingItems[i].disabled = !billingItems[i].disabled;

    if (billingLabels[i].getAttribute('class') === 'billing-label disabled-label') {
      billingLabels[i].setAttribute('class', 'billing-label');
    } else {
      billingLabels[i].setAttribute('class', 'billing-label disabled-label');
    }
  }
}

これは changeイベントを使用して、ユーザーが請求フィールドを有効/無効にしたり、関連するラベルのスタイルを切り替えたりできるようにします。

この例は以下で見ることができます(ここでライブで見ることや、ソースコードも見ることができます。

read-only と read-write

disabled:enabledと同様に、:read-onlyおよび:read-write` 擬似クラスは、フォーム入力が切り替えられる 2 つの状態を対象としています。 read-only は値をサーバーに送信しますが、ユーザーが編集することはできません。一方、 read-write は編集可能な状態、つまり既定の状態です。

入力は readonly 属性を使用して読み取り専用に設定されます。例として、開発者が前のページで入力された内容をこのページに送り、ユーザーに一箇所で確認してもらい、必要なデータを追加し、送信して注文を確定させることを目的とした確認ページを想像してください。この点で、すべての最終的なフォームデータを一度にサーバーに送信することができます。

フォームがどのようなものか見てみましょう(ライブ例は readonly-confirmation.html を参照してください。またソースコードも参照してください)。

HTML の一部を以下に示します。 readonly 属性に注意してください。

<div>
  <label for="name">Name: </label>
  <input id="name" name="name" type="text"
         value="Mr Soft" readonly>
</div>

ライブ例を試してみると、一番上のフォーム要素のセットはフォーカスされませんが、フォームが送信されたときに値が送信されることがわかります。このように、:read-only:read-write 擬似クラスを使用して、フォームコントロールのスタイル設定を行いました。

:is(input:read-only, input:-moz-read-only, textarea:-moz-read-only, textarea:read-only) {
  border: 0;
  box-shadow: none;
  background-color: white;
}

:is(textarea:-moz-read-write, textarea:read-write) {
  box-shadow: inset 1px 1px 3px #ccc;
  border-radius: 5px;
}

Firefox はバージョン 78 まではこれらの擬似クラスに接頭辞を付けて対応していましたが、バージョン 78 以降は接頭辞を付けないバージョンに対応するようになりました。完全な例は次のようになります。

メモ: また、 :enabled:read-write は、入力要素の既定の状態を記述する擬似クラスで、おそらくほとんど使用することはないでしょう。

ラジオボタンとチェックボックスの状態 — チェック済み、既定、不定

このモジュールの以前の記事で見たように、radio buttonscheckboxes にはチェックと解除の状態があります。しかし、他にも考慮すべき状態がいくつかあります。

  • :default: ページ読み込み時に既定で(つまり、それらに checked 属性を設定することで)チェックされているラジオボタン/チェックボックスに一致します。これらは、ユーザーがチェックを外したとしても、 :default 擬似クラスに一致します。
  • :indeterminate: ラジオボタン/チェックボックスがチェックも解除もされていない状態で、これらは 不定 とみなされ、 :indeterminate 擬似クラスに一致します。これが何を意味しているかは、以下で詳しく説明します。

:checked

チェックされたとき、それらは :checked 擬似クラスによって一致させられます。

最も一般的な使用方法は、チェックボックスやラジオボタンがチェックされたときに、 appearance: none; を使用してシステムの既定値のスタイルを削除し、自分でスタイルを構築し直したい場合に、別のスタイルを追加することである。前回の記事で、ラジオ/チェックボックスで appearance: none を使用するについて述べたときに、この例を見ることが出来ました。

おさらいですが、 Styled radio buttons の例の :checked コードは以下のようになっています。

input[type="radio"]::before {
  display: block;
  content: " ";
  width: 10px;
  height: 10px;
  border-radius: 6px;
  background-color: red;
  font-size: 1.2em;
  transform: translate(3px, 3px) scale(0);
  transform-origin: center;
  transition: all 0.3s ease-in;
}

input[type="radio"]:checked::before {
  transform: translate(3px, 3px) scale(1);
  transition: all 0.3s cubic-bezier(0.25, 0.25, 0.56, 2);
}

こちらで試すことができます。

基本的には、ラジオボタンの「内側の円」のスタイルを ::before 擬似要素を使用して構築しますが、それに scale(0) transform を設定します。次に、 transition を使用して、ラジオが選択/チェックされたときにうまくアニメーションして表示されるようにしています。 width/height の遷移ではなく、変換を使用する利点は、円の角から伸びるように見えるのではなく、円の中心から伸びるようにするために transform-origin を使用することができるところです。

:default と :indeterminate

前述のように、 :default 擬似クラスは、ページ読み込み時に既定でチェックされるラジオ/チェックボックスに、チェックされていないときでも一致します。これは、ユーザーが選択をリセットしたい場合に備えて、既定値(または開始時の選択肢)が何であったかを思い出させるために、選択肢のリストにインジケータを追加するのに有用でしょう。

また、上記のラジオボタン/チェックボックスは、チェックでも解除でもない状態にあるとき、 :indeterminate 擬似クラスに一致します。しかし、これはどういう意味でしょうか? indeterminate になる要素には、以下のようなものが記載されています。

  • <input/radio> 入力で、同じ名前のグループ内のすべてのラジオボタンのチェックが外れている場合
  • <input/checkbox> 入力の indeterminate プロパティが、JavaScript によって true に設定された場合。
  • <progress> の要素に値がない場合。

これは、あまり頻繁に使用するものではないでしょう。1つの用途は、ユーザーが次に移動する前に、必ずラジオボタンを選択する必要があることを指示するためのものです。

既定値が何であるかをユーザーに知らせ、不確定な場合にラジオボタンのスタイルを設定する、前の例の修正版をいくつか見てみましょう。これらは両方とも、入力に以下のような HTML 構造を有しています。

<p>
  <input type="radio" name="fruit" value="cherry" id="cherry">
  <label for="cherry">Cherry</label>
  <span></span>
</p>

default の例では、中央のラジオボタン入力に checked 属性を追加して、読み込んだときに既定で選択されるようにしました。そして、以下の CSS でスタイルを設定しています。

input ~ span {
  position: relative;
}

input:default ~ span::after {
  font-size: 0.7rem;
  position: absolute;
  content: "Default";
  color: white;
  background-color: black;
  padding: 5px 10px;
  right: -65px;
  top: -3px;
}

これは、ページが読み込まれたときに最初に選択されたものの上に、小さな "Default" ラベルを提供しています。ここでは、隣接兄弟結合子 (+) ではなく、一般兄弟結合子 (~) を使用していることに注意してください。 <span> がソース順では <input> のすぐ後に来ないので、このようにする必要があるのです。

以下のライブ結果を見てください。

メモ: この例は GitHub の radios-checked-default.html でもライブで見ることができます(ソースコード も参照してください)。

:indeterminate の例では、既定値で選択されたラジオボタンがありません。これは重要なことで、もしあれば、スタイル設定する不定値の状態は存在しません。不確定なラジオボタンには以下の CSS でスタイルを設定しています。

input[type="radio"]:indeterminate {
  border: 2px solid red;
  animation: 0.4s linear infinite alternate border-pulse;
}

@keyframes border-pulse {
  from {
    border: 2px solid red;
  }

  to {
    border: 6px solid red;
  }
}

これは、ラジオボタンの上に楽しい小さなアニメーションの境界線を作成し、あなたがそれらのいずれかを選択する必要があることを期待します。

以下のライブ結果をご覧ください。

メモ: この例は GitHub の radios-checked-indeterminate.html でライブで見ることもできます(ソースコード も参照してください)。

メモ: indeterminate 状態を含む興味深い例<input type="checkbox"> リファレンスページに掲載されていますので、参考にしてください。

その他の擬似クラス

他にも興味のある擬似クラスはたくさんありますが、ここでそのすべてを詳しく書くスペースはありません。ここでは、時間をかけて調査する必要があるいくつかのものについて説明します。

以下のものは、現代のブラウザーはかなり対応しています。

  • :focus-within 擬似クラスは、フォーカスを保有する要素、あるいはフォーカスを保有する要素を 含む_ 要素に一致します。これは、フォーム内の入力にフォーカスが当たったとき、フォーム全体を何らかの方法でハイライトさせたい場合に有用です。
  • :focus-visible 擬似クラスは、(タッチやマウスではなく)キーボード操作によってフォーカスを受けた要素に一致します。マウス(または他の)フォーカスとは異なるスタイルをキーボードフォーカスのために使用したい場合、有用です。
  • :placeholder-shown 擬似クラスは、<input><textarea> 要素の値が空であるため、そのプレースホルダーを表示している(すなわち placeholder 属性の内容を示している)要素に一致します。

以下のものも興味深いですが、まだブラウザーの対応が十分でありません。

  • :blank 擬似クラスは、空のフォームコントロールを選択します。:empty<input> のように子を持たない要素に一致しますが、より一般的です。 <br><hr> など別の空の要素にも一致します。:empty はそれなりにブラウザーが対応しています。:blank 擬似クラスの仕様書はまだ完成していないので、どのブラウザーも対応しているわけではありません。
  • :user-invalid 疑似クラスは、対応されると :invalid に似ていますが、使い勝手がより良くなるでしょう。入力にフォーカスが当たった時に値が有効であれば、ユーザーがデータを入力する際に、その要素が :invalid に一致する可能性がありますが、フォーカスが外れた時には :user-invalid にのみ一致することになります。元々無効な値であった場合は、フォーカスがある間中、 :invalid:user-invalid の両方に一致することになります。 :invalid と同様に、値が有効になると :user-invalid と一致しなくなります。

スキルをテストしましょう

この記事の終わりまで到達しました。しかし、肝要な点を思い起こせるでしょうか?次に進む前に、テストによって知識の定着を試すことができます——スキルテスト:高度なスタイル設定 (en-US)をご覧ください。

まとめ

これで、フォーム入力に関連する UI 擬似クラスについての説明は完全に終了しました。どんどん使って、楽しいフォームスタイルを作成してください。次は別のもの、クライアントサイドフォーム検証に移動しましょう。

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