XMLHttpRequest: getAllResponseHeaders() メソッド

XMLHttpRequestgetAllResponseHeaders() メソッドは、すべてのレスポンスヘッダーを CRLF で区切った文字列として返し、レスポンスを受信していない場合は null を返します。

ネットワークエラーが発生した場合は、空文字列が返されます。

メモ: マルチパートリクエストでは、これはリクエストの元のチャンネルではなく、現在の部分を返します。

構文

js
getAllResponseHeaders()

引数

なし。

返値

CRLF で区切ったすべてのレスポンスヘッダー(フィールド名が Set-Cookie のものを除く)を表す文字列、またはレスポンスを受信していなければ null です。ネットワークエラーが発生した場合は、空文字列が返されます。

生のヘッダー文字列がどのように見えるかの例です。

http
date: Fri, 08 Dec 2017 21:04:30 GMT\r\n
content-encoding: gzip\r\n
x-content-type-options: nosniff\r\n
server: meinheld/0.6.1\r\n
x-frame-options: DENY\r\n
content-type: text/html; charset=utf-8\r\n
connection: keep-alive\r\n
strict-transport-security: max-age=63072000\r\n
vary: Cookie, Accept-Encoding\r\n
content-length: 6502\r\n
x-xss-protection: 1; mode=block\r\n

各行はキャリッジリターンとラインフィード文字 (\r\n) の両方で終わります。これらはそれぞれのヘッダーを区切る基本的なデリミターです。

メモ: 最近のブラウザーでは、ヘッダー名は最新の仕様書にあるように、すべて小文字で返されます。

この例では、リクエストの readystatechange イベントの中でヘッダーを調べます。このコードは生のヘッダー文字列を取得する方法、またそれを個別のヘッダーの配列に変換する方法、そして配列からヘッダー名とその値のマップを生成する方法を示しています。

js
const request = new XMLHttpRequest();
request.open("GET", "foo.txt", true);
request.send();

request.onreadystatechange = () => {
  if (request.readyState === this.HEADERS_RECEIVED) {
    // 生のヘッダー文字列を取得
    const headers = request.getAllResponseHeaders();

    // ヘッダー文字列を個別のヘッダーの
    // 配列に変換
    const arr = headers.trim().split(/[\r\n]+/);

    // ヘッダー名と値のマップを生成
    const headerMap = {};
    arr.forEach((line) => {
      const parts = line.split(": ");
      const header = parts.shift();
      const value = parts.join(": ");
      headerMap[header] = value;
    });
  }
};

いったんこれを行えば、次のようなことができます。

js
const contentType = headerMap["content-type"];

これは Content-Type ヘッダーの値を変数 contentType の中に入れます。

仕様書

Specification
XMLHttpRequest Standard
# the-getallresponseheaders()-method

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報