Intl.Locale.prototype.calendar

Intl.Locale.prototype.calendar プロパティは、 Locale で使用される暦の種類を返すアクセサープロパティです。

解説

calendar プロパティは Locale の一部、 Locale の暦を示す部分を返します。世界の大部分はグレゴリオ暦を使用していますが、世界各地で使用されている地域暦もいくつかあります。以下の表に、有効な Unicode 暦キー文字列をすべて示します。

Unicode 暦キー

buddhist

タイの仏教暦

chinese

古来の中国の暦

coptic

コプト暦

dangi

古来の韓国の暦

ethioaa

Ethiopic calendar, Amete Alem (epoch approx. 5493 B.C.E)

ethiopic

Ethiopic calendar, Amete Mihret (epoch approx, 8 C.E.)

gregory

グレゴリオ暦

hebrew

古来のヘブライ暦

indian

インド暦

islamic

イスラム暦

islamic-umalqura

イスラム暦、ウンムアルクーラ

islamic-tbla

イスラム暦、表形式 (閏年 [2,5,7,10,13,16,18,21,24,26,29] - 天体暦)

islamic-civil

イスラム暦、表形式 (閏年 [2,5,7,10,13,16,18,21,24,26,29] - 市民暦)

islamic-rgsa

イスラム暦、サウジアラビア地方

iso8601

ISO カレンダー (ISO 8601 カレンダーの曜日規則を使用したグレゴリオ暦)

japanese

日本の皇紀

persian

ペルシャ暦

roc

中華民国暦 (中華民国)

islamicc

シビル(アルゴリズム)アラビア暦

警告: islamicc 暦は非推奨です。 islamic-civil を使用してください。

ロケール文字列へのカレンダーの追加

暦は、ロケールキーの「拡張キー」に該当します。これらのキーは、ロケールに関するデータを追加するもので、拡張子 -u を使用してロケール識別子に追加します。したがって、 Intl.Locale コンストラクターに渡される初期のロケール識別子文字列に暦の種類を追加することができます。暦の種類を追加するには、まず文字列に -u 拡張を追加します。次に、暦の種類を追加することを示すために -ca 拡張を追加します。最後に、暦を文字列に追加します。

js
let locale = new Intl.Locale("fr-FR-u-ca-buddhist");
console.log(locale.calendar); // "buddhist" と表示

構成オブジェクトによる暦の追加

Intl.Locale コンストラクターには、オプションで構成オブジェクトの引数があり、カレンダーを含めた拡張の種類を渡すために使用することができます。構成オブジェクトの calendar プロパティを望みの暦の値に設定し、コンストラクターに渡します。

js
let locale = new Intl.Locale("fr-FR", { calendar: "buddhist" });
console.log(locale.calendar); // "buddhist" と表示

仕様書

Specification
ECMAScript Internationalization API Specification
# sec-Intl.Locale.prototype.calendar

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報