Intl.Locale.prototype.numeric
Intl.Locale.prototype.numeric
プロパティは、ロケールが特別な数字の照合処理を行うかどうかを返すアクセサープロパティです。
解説
Intl.Locale.caseFirst
と同様、 numeric
はロケールが使用する照合規則を変更するものです。 numeric
は論理値で、 true
か false
のどちらかになります。 numeric
を false
に設定した場合は、文字列内の数値を特別に扱うことはありません。 numeric
を true
に設定した場合は、ロケールは文字列を照合する際に数値を考慮します。この数値の特別な扱いとは、数字の並びを数値として比較するということです。例えば、 "A-21" という文字列は "A-123" よりも小さいとみなされます。
例
ロケール文字列から numeric
の値を設定
Unicode ロケール文字列仕様書では、 numeric
が表す値はキー kn
に対応しています。 kn
はロケール文字列の「拡張サブタグ」とみなされます。これらのサブタグは、ロケールに関する追加データを追加するもので、拡張キー -u
を使用してロケール識別子に追加されます。このようして、 numeric
の値を Locale
コンストラクターに渡される初期のロケール識別子文字列に追加することができます。 numeric
の値を設定するには、まず文字列に -u
拡張キーを追加します。次に、 -kn
拡張キーを追加して、 numeric
の値を追加していることを示します。最後に、文字列に numeric
の値を追加します。 numeric
を true
に設定したい場合は、単に kn
キーを追加するだけで十分です。値を false
にするには、 kn
キーの後に "false
" を指定する必要があります。
js
let locale = new Intl.Locale("fr-Latn-FR-u-kn-false");
console.log(locale.numeric); // "false" と表示
構成オブジェクト引数から numeric
の値を設定
Intl.Locale
コンストラクターには、オプションで構成オブジェクトの引数があり、これを使用して拡張の種類を渡すことができます。構成オブジェクトの numeric
プロパティを任意の numeric
に設定し、コンストラクターに渡します。
js
let locale = new Intl.Locale("en-Latn-US", { numeric: true });
console.log(locale.numeric); // "true" と表示
仕様書
Specification |
---|
ECMAScript Internationalization API Specification # sec-Intl.Locale.prototype.numeric |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser