Iterator.prototype.filter()
Limited availability
This feature is not Baseline because it does not work in some of the most widely-used browsers.
filter()
は Iterator
インスタンスのメソッドで、新しいイテレーターヘルパーオブジェクトを返します。このオブジェクトは、提供されたコールバック関数が true
を返すイテレーターの要素のみを返します。
構文
filter(callbackFn)
引数
callbackFn
-
このイテレーターが生成するすべての要素に対して実行する関数です。真値を返すと、その要素をこのイテレーターヘルパーが生成し、偽値の場合は生成しません。この関数は、以下の引数とともに呼び出されます。
返値
新しいイテレーターヘルパーオブジェクトです。イテレーターヘルパーの next()
メソッドを呼び出すたびに、このイテレーターでコールバック関数が true
を返す次の要素を返します。このイテレーターが完了した場合、イテレーターヘルパーオブジェクトも完了します(next()
メソッドが { value: undefined, done: true }
を生成します)。
解説
配列メソッドよりもイテレーターヘルパーのほうが優れている主な点は、遅延処理されるということ、つまり、リクエストされたときにのみ次の値を生成するという意味です。これにより、不必要なコンピューター処理を避けることができ、また、無限イテレーターでも使用することができます。
例
filter() の使用
次の例では、フィボナッチ数列の項を生成するイテレーターを作成し、最初のいくつかの偶数の項を読み取ります。
function* fibonacci() {
let current = 1;
let next = 1;
while (true) {
yield current;
[current, next] = [next, current + next];
}
}
const seq = fibonacci().filter((x) => x % 2 === 0);
console.log(seq.next().value); // 2
console.log(seq.next().value); // 8
console.log(seq.next().value); // 34
filter() と for...of ループの使用
filter()
は、イテレーターを手作業で処理しない場合に最も便利です。イテレーターも反復可能オブジェクトであるため、返されたヘルパーを for...of
ループで反復処理することができます。
for (const n of fibonacci().filter((x) => x % 2 === 0)) {
console.log(n);
if (n > 30) {
break;
}
}
// Logs:
// 2
// 8
// 34
これは次のものと同等です、
for (const n of fibonacci()) {
if (n % 2 !== 0) {
continue;
}
console.log(n);
if (n > 30) {
break;
}
}
仕様書
Specification |
---|
Iterator Helpers # sec-iteratorprototype.filter |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser