<base>: 文書の基底 URL 要素
Baseline Widely available
This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since July 2015.
<base>
は HTML の要素で、文書内におけるすべての相対 URL の基点となる URL を指定します。 <base>
要素は、文書内に 1 つだけ置くことができます。
文書に使われている基底 URL は、スクリプトから Node.baseURI
を使用して問い合わせることができます。文書に <base>
要素がなかった場合、 baseURI
は既定で location.href
になります。
コンテンツカテゴリー | メタデータコンテンツ |
---|---|
許可されている内容 | なし。この要素は空要素です。 |
タグの省略 | 終了タグを用いてはならない。 |
許可されている親要素 | <head> 要素で、他に <base> 要素を含んでいないもの。 |
暗黙の ARIA ロール | 対応するロールなし |
許可されている ARIA ロール | 許可されている role なし |
DOM インターフェイス | HTMLBaseElement |
属性
この要素にはグローバル属性があります。
警告: 以下の属性のいずれかが指定されている場合、この要素は URL の属性値を持つ他の要素、例えば <link>
の href
属性などの前に置く必要があります。
href
-
文書全体を通して相対 URL に使用される基底 URL です。絶対 URL と相対 URL が使用できます。
target
-
キーワードまたは作者が定義した名前で、既定の閲覧コンテキストを表し、
<a>
または<form>
要素が明示的にtarget
属性を持たない場合に、移動の結果を表示する先として使用されます。以下のキーワードは特別な意味を持ちます。_self
(既定値): 現在の閲覧コンテキストに結果を表示します。_blank
: 新しい無名の閲覧コンテキストに結果を表示します。_parent
: 現在のコンテキストの親の閲覧コンテキストに結果を表示します。親がない場合、このオプションは_self
と同じ振る舞いをします。_top
: 最上位の閲覧コンテキスト (現在のコンテキストの祖先で、それ以上の親をもたない閲覧コンテキスト)に結果を表示します。親がない場合、このオプションは_self
と同じ振る舞いをします。
使用上の注意
複数の <base> 要素
複数の <base>
要素が使用された場合、最初の href
と最初の target
の値が使用され、他はすべて無視されます。
ページ内アンカー
文書内のフラグメントを指すリンク — 例えば <a href="#some-id">
— は <base>
を使用して解決され、基底 URL にフラグメントを付けて HTTP リクエストを発行します。
例えば、 <base href="https://example.com/">
が指定され、<a href="#anchor">To anchor</a>
というリンクがあったとします。リンク先は https://example.com/#anchor
となります。
Open Graph
Open Graph のメタタグは <base>
を認識しないので、次のように常に完全 URL を使用してください。
<meta property="og:image" content="https://example.com/thumbnail.jpg" />
例
<base href="https://www.example.com/" />
<base target="_blank" />
<base target="_top" href="https://example.com/" />
仕様書
Specification |
---|
HTML Standard # the-base-element |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser