AudioContext.suspend()

suspend()メソッドは、オーディオコンテキストの時間の流れを一時停止します。音声ハードウェアへのアクセスを一時的に停止し、処理に必要だった CPU/バッテリーの使用を減らすことが出来ます。これは、アプリケーションがしばらくの間オーディオを扱わない間に、音声ハードウェアに電源を供給しないようにしたいときに便利です。

OfflineAudioContextでこのメソッドを呼ぶとINVALID_STATE_ERR例外が発生します。

構文

var audioCtx = new AudioContext();
audioCtx.suspend().then(function() { ... });

戻り値

void で完了するPromise。コンテキストが既に閉じている場合、プロミスは失敗します。

次のスニペットはAudioContext states デモ(すぐ実行)から取ったものです。suspend/resume ボタンをクリックすると、AudioContext.stateを問い合わせます—もしrunningならば、suspend()が呼ばれます。suspendedならば、resumeが呼ばれます。両方ともプロミスに成功するとボタンのラベルが適したものに更新されます。

susresBtn.onclick = function() {
  if(audioCtx.state === 'running') {
    audioCtx.suspend().then(function() {
      susresBtn.textContent = 'Resume context';
    });
  } else if(audioCtx.state === 'suspended') {
    audioCtx.resume().then(function() {
      susresBtn.textContent = 'Suspend context';
    });
  }
}

仕様

Specification
Web Audio API
# dom-audiocontext-suspend

ブラウザ互換性

BCD tables only load in the browser

参考