Object.prototype.toLocaleString()

toLocaleString() は Object インスタンスのメソッドで、オブジェクトを表す文字列を返します。このメソッドは、ロケール固有の目的のために派生オブジェクトによってオーバーライドするためのものです。

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構文

js
toLocaleString()

引数

なし。ただし、このメソッドをオーバーライドするすべてのオブジェクトは、 Date.prototype.toLocaleString のように locales と options に対応する最大 2 つの引数を受け取ることが期待されます。これらの引数の位置は、他の目的には使用しないでください。

返値

this.toString() 呼び出しの返値です。

解説

Object.prototype 継承するすべてのオブジェクト（つまり、 null プロトタイプオブジェクトを除くすべてのオブジェクト）は、 toLocaleString() メソッドを継承します。 Object's toLocaleString は、 this.toString() を呼び出した結果を返します。

この関数は、オブジェクトに汎用的な toLocaleString メソッドを提供するために用意されています。コア言語では、これらの組み込みオブジェクトは toLocaleString をオーバーライドしてロケール特有の書式設定を行います。

例

基底の toLocaleString() メソッドの使用

基底の toLocaleString() メソッドは、単純に toString() を呼び出します。

js
const obj = {
  toString() {
    return "My Object";
  },
};
console.log(obj.toLocaleString()); // "My Object"

Array における toLocaleString() のオーバーライド

Array.prototype.toLocaleString()は、各要素の toLocaleString() メソッドを呼び出して、結果をロケール特有の区切り文字で連結することで、配列の値を文字列として出力するために使用されます。例を示します。

js
const testArray = [4, 7, 10];

const euroPrices = testArray.toLocaleString("fr", {
  style: "currency",
  currency: "EUR",
});
// "4,00 €,7,00 €,10,00 €"

Date における toLocaleString() の上書き

Date.prototype.toLocaleString() は、特定のロケールに適した日付表示を出力するために使用されます。例を示します。

js
const testDate = new Date();
// "Date Fri May 29 2020 18:04:24 GMT+0100 （イギリス夏時間）"

const deDate = testDate.toLocaleString("de");
// "29.5.2020, 18:04:24"

const frDate = testDate.toLocaleString("fr");
// "29/05/2020, 18:04:24"

Number における toLocaleString() の上書き

Number.prototype.toLocaleString() は、特定のロケールに適した数値表示を出力するために使用されます。例を示します。

js
const testNumber = 2901234564;
// "2901234564"

const deNumber = testNumber.toLocaleString("de");
// "2.901.234.564"

const frNumber = testNumber.toLocaleString("fr");
// "2 901 234 564"

仕様書

Specification
ECMAScript Language Specification
# sec-object.prototype.tolocalestring

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報