ReadableStreamDefaultReader: cancel() メソッド

cancel()ReadableStreamDefaultReader インターフェイスのメソッドで、ストリームをキャンセルし、コンシューマーがストリームに興味を失ったことを通知します。 提供された reason 引数は、基になるソースに与えられ、使用する場合もしない場合もあります。

キャンセルは、ストリームを完全に終了し、読み取り待ちのチャンクがキューに入っている場合でも、それ以上データを必要としない場合に使用します。 キャンセルが呼び出された後、そのデータは失われ、ストリームは読み取り不能になります。 これらのチャンクをまだ読み取り、ストリームを完全に取り除くわけではない場合は、 ReadableStreamDefaultController.close() を使用します。

メモ: リーダーがアクティブな場合、cancel() メソッドは、関連付けられたストリームの場合 (ReadableStream.cancel()) と同じように振る舞います。

構文

js
cancel()
cancel(reason)

引数

reason 省略可

人間が読むことができるキャンセルの理由です。この値は使われたり使われなかったりします。

返値

Promise です。 reason 引数で指定された値で履行されます。

例外

TypeError

ソースオブジェクトが ReadableStreamDefaultReader ではないか、ストリームに所有者がいません。

次の簡単な例では、getReader() を使用して作成した ReadableStreamDefaultReader を使用して、以前に作成したカスタムの ReadableStream を読み取ります(このコードは、単純なランダムストリームの例に基づいています)。 各チャンクを順番に読み取り、ストリームの読み取りが完了するまで UI に出力します。 ストリームの読み取りが完了すると、再帰関数から戻り、ストリーム全体を UI の別の部分に出力します。

ストリームが完了したら(if (done))、reader.cancel() を実行してストリームをキャンセルし、それ以上使用する必要がないことを通知します。

js
function fetchStream() {
  const reader = stream.getReader();
  let charsReceived = 0;

  // read() は、値を受け取ったときに解決する promise を返します
  reader.read().then(function processText({ done, value }) {
    // 結果オブジェクトには2つのプロパティが含まれます
    // done - ストリームがすべてのデータを既に提供している場合は true
    // value - 一部のデータ。 done が true の場合、常に undefined
    if (done) {
      console.log("Stream complete");
      reader.cancel();
      para.textContent = result;
      return;
    }

    // フェッチしたストリームの値は Uint8Array です
    charsReceived += value.length;
    const chunk = value;
    let listItem = document.createElement("li");
    listItem.textContent = `Received ${charsReceived} characters so far. Current chunk = ${chunk}`;
    list2.appendChild(listItem);

    result += chunk;

    // さらに読み、この関数を再度呼び出します
    return reader.read().then(processText);
  });
}

仕様書

Specification
Streams Standard
# ref-for-generic-reader-cancel②

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報