Cache: match() メソッド
match()
は Cache
インターフェイスのメソッドで、Cache
オブジェクトで最初に一致したリクエストに関連付けられた Response
に解決される Promise
を返します。一致するものが見つからない場合、Promise
は undefined
に解決されます。
構文
match(request)
match(request, options)
引数
request
-
Cache
内でレスポンスを見つけようとしているRequest
。 これは、Request
オブジェクトまたは URL です。 options
省略可-
match
操作のオプションを設定するオブジェクト。 使用可能なオプションは次のとおりです。ignoreSearch
-
論理値で、URL のクエリー文字列を無視するかどうかを指定します。 例えば、
true
に設定すると、http://foo.com/?value=bar
の?value=bar
の部分は、照合の実行時に無視されます。 既定値はfalse
です。 ignoreMethod
-
論理値で、
true
に設定すると、照合操作がRequest
のhttp
メソッドを検証しないようにします(通常、GET
およびHEAD
のみが許可されます)。 既定値はfalse
です。 ignoreVary
-
論理値で、
true
に設定すると、VARY
ヘッダーの照合を実行しないように照合操作に指示します。 つまり、URL が一致する場合、Response
オブジェクトにVARY
ヘッダーがあるかどうかに関係なく一致します。 既定値はfalse
です。
返値
リクエストに一致した最初の Response
に解決し、一致するものが見つからない場合は undefined
に解決する Promise
です。
メモ: Cache.match()
は、一致するすべてのレスポンスの配列で解決するのではなく、最初に一致したレスポンスのみ(つまり、response[0]
)で解決することを除いて、基本的に Cache.matchAll()
と同じです。
例
この例は、カスタムオフラインページの例(ライブデモ)からの引用です。 リクエストが失敗した場合、キャッシュを使用して選択したデータを提供します。 catch()
句は、fetch()
の呼び出しが例外をスローしたときにトリガーされます。 catch()
句の内部では、 match()
を使用して正しいレスポンスを返します。
この例では、HTTP の GET メソッドで取得された HTML 文書のみがキャッシュされます。 if ()
条件が false の場合、このフェッチハンドラーはリクエストに介入しません。他のフェッチハンドラーが登録されている場合、それらは event.respondWith()
を呼び出す機会を得ます。 フェッチハンドラーが event.respondWith()
を呼び出さなかった場合、リクエストはブラウザーによって処理され、サービスワーカーが関与していないかのように処理されます。 fetch()
が 4xx または 5xx の範囲のレスポンスコードで有効な HTTP レスポンスを返す場合、catch()
は呼び出されません。
self.addEventListener("fetch", (event) => {
// これが HTML 文書に対する GET リクエストである場合のみ、event.respondWith() を呼び出します。
if (
event.request.method === "GET" &&
event.request.headers.get("accept").includes("text/html")
) {
console.log("フェッチイベントの処理: ", event.request.url);
event.respondWith(
fetch(event.request).catch((e) => {
console.error("フェッチ失敗、代わりにオフラインページに戻ります。", e);
return caches
.open(OFFLINE_CACHE)
.then((cache) => cache.match(OFFLINE_URL));
}),
);
}
});
仕様書
Specification |
---|
Service Workers # cache-match |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser