Touch
Touch
インターフェイスは、タッチ感応面へのひとつの接触点を表します。接触点とは一般的に指やスタイラスと、タッチ画面やトラックパッドのような機器が触れた位置です。
Touch.radiusX
(en-US)、Touch.radiusY
(en-US)、Touch.rotationAngle
(en-US) で、ユーザーと画面が接触したタッチ領域 (touch area) を表します。これは指を使うような、精度が低いポインティングデバイスを扱う場合に役立ちます。これらの値は、接触した領域全体 (ユーザの指先など) に可能な限り合う楕円を表すように設定されます。
注: プロパティの値の多くは、ハードウェア依存です。例えば、表面を押さえる力を検出する手段を持たない機器では、force
の値が常に 0 になるでしょう。これは radiusX
や radiusY
にもあてはまります。ハードウェアがひとつの点しか通知できない場合は、これらの値が 1 になるでしょう。
コンストラクター
Touch()
(en-US)- Touch オブジェクトを作成します。
プロパティ
このインターフェイスには親がなく、ほかのプロパティを継承または実装していません。
基本プロパティ
Touch.identifier
読取専用Touch
オブジェクトの一意な識別子を返します。あるタッチ点 (指などによる) は表面を移動している間、同じ識別子を持ち続けます。これにより、同一のタッチを終始追跡することが確実になります。Touch.screenX
(en-US) 読取専用- 画面の左端に対する、タッチ点の X 座標を返します。
Touch.screenY
読取専用- 画面の上端に対する、タッチ点の Y 座標を返します。
Touch.clientX
読取専用- スクロールによるオフセットを含まず、ブラウザのビューポートの左端に対する、タッチ点の X 座標を返します。
Touch.clientY
読取専用- スクロールによるオフセットを含まず、ブラウザのビューポートの上端に対する、タッチ点の Y 座標を返します。
Touch.pageX
(en-US) 読取専用- ドキュメントの左端に対する、タッチ点の X 座標を返します。水平スクロールによるオフセットがある場合は、それを含むことが
clientX
と異なります。 Touch.pageY
(en-US) 読取専用- ドキュメントの上端に対する、タッチ点の Y 座標を返します。垂直スクロールによるオフセットがある場合は、それを含むことが
clientY
と異なります。 Touch.target
(en-US) 読取専用- タッチ点がタッチ面で最初に触れた位置にある
Element
を返します。タッチ点が要素の対話エリアの外に移動したり、ドキュメント上に存在しなくなっても同様です。
タッチ領域
Experimental
これは実験的な機能です。
本番で使用する前にブラウザー互換性一覧表をチェックしてください。
Touch.radiusX
(en-US) 読取専用- 画面に触れた領域にもっとも接近して囲むような、楕円の X 方向の半径を返します。この値は、
screenX
と同じ尺度のピクセル数で表します。 Touch.radiusY
(en-US) 読取専用- 画面に触れた領域にもっとも接近して囲むような、楕円の Y 方向の半径を返します。この値は、
screenY
と同じ尺度のピクセル数で表します。 Touch.rotationAngle
(en-US) 読取専用- ユーザがタッチ面に触れた領域をもっとも正確に覆うために、radiusX および radiusY で表す楕円を時計回りに回転すべき角度 (単位は度 (degree)) を返します。
Touch.force
(en-US)読取専用- ユーザがタッチ面に与えた圧力を、
0.0
(最小圧力) から1.0
(最大圧力) の間のfloat
で返します。
メソッド
このインターフェイスにはメソッドがなく、親もないのでメソッドを継承または実装していません。
仕様書
仕様書 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
Touch Events – Level 2 Touch の定義 |
ドラフト | radiusX , radiusY , rotationAngle , force の各プロパティと Touch() コンストラクターを追加。 |
Touch Events Touch の定義 |
勧告 | 初回定義 |
ブラウザーの互換性
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