IDBObjectStore: createIndex() メソッド
Baseline
Widely available
This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since 2015年7月.
IDBObjectStore インターフェイスの createIndex() メソッドは、接続中のデータベースに新しい IDBIndex オブジェクトを作成して返します。これは、データベースの各レコードが持つべき新しいデータポイントを定義するフィールド (列) を定義します。
IndexedDB のインデックスには 任意の JavaScript のデータ型を入れることができることを覚えておいてください。IndexedDB は保存するオブジェクトのシリアライズに構造化複製アルゴリズムを用いるので、単純なオブジェクトも複雑なオブジェクトも保存できます。
このメソッドは VersionChange トランザクションモードのコールバックからのみ呼び出せることに注意してください。
メモ: この機能はウェブワーカー内で利用可能です。
構文
createIndex(indexName, keyPath)
createIndex(indexName, keyPath, options)
引数
indexName-
作成するインデックスの名前です。なお、空の名前のインデックスを作成することもできます。
keyPath-
インデックスで使用するキーパスです。なお、空の
keyPathでインデックスを作成することも、keyPathとしてシーケンス (配列) を渡すこともできます。 options省略可-
以下のプロパティを持ちうるオブジェクトです。
unique-
trueに設定した場合、このインデックスは単一のキーについて重複した値を許可しません。デフォルトはfalseです。 multiEntry-
trueに設定した場合、このインデックスはkeyPathが配列に解決したとき、配列の各要素についてインデックスにエントリーを追加します。falseに設定した場合、配列を 1 個のエントリーとして追加します。デフォルトはfalseです。 locale非標準-
現在 Firefox (43+) でのみ対応しています。インデックスのロケールを指定できます。 指定すると、キー範囲によるデータのソート操作はすべて、このロケールのソート規則に沿います。 (ロケールを意識した並べ替えを参照してください) 以下の 3 通りの方法のいずれかで指定できます。
string: 特定のロケールコードの文字列、たとえばen-USやplです。auto: プラットフォームのデフォルトのロケールを用います。(ユーザーエージェントの設定で変わる可能性があります)nullもしくはundefined: ロケールが指定されない場合、通常の JavaScript のソートが用いられます。(ロケールを意識しません)
返値
新しく作成されたインデックスを表す IDBIndex オブジェクトを返します。
例外
このメソッドは、以下の種類のいずれかの DOMException を投げる可能性があります。
ConstraintErrorDOMException-
同じ名前のインデックスが既にデータベースに存在するとき投げられます。インデックスの名前は大文字と小文字を区別します。
InvalidAccessErrorDOMException-
与えられたキーパスがシーケンスで、かつ
objectParametersオブジェクトでmultiEntryがtrueに設定されているとき投げられます。 InvalidStateErrorDOMException-
以下のとき投げられます。
- このメソッドが
versionchangeトランザクションモードのコールバック、すなわちonupgradeneededのハンドラーから呼ばれていないとき。 - オブジェクトストアが削除済のとき。
- このメソッドが
SyntaxErrorDOMException-
指定された
keyPathが有効なキーパスでないとき投げられます。 TransactionInactiveErrorDOMException-
この
IDBObjectStoreが属するトランザクションが実行中でないとき (たとえば、削除されたか取り除かれたとき) 投げられます。Firefox のバージョン 41 より前では、この場合もInvalidStateErrorが投げられ、誤解を招いていました。これは今では修正されています。(Webkit bug 1176165 を参照してください)
例
以下の例では、より高いバージョン番号のデータベースが読み込まれた際にデータベースの構造を更新する onupgradeneeded のハンドラーがあります。オブジェクトストアに新しいインデックスを作成するため、createIndex() が使われています。動く例全体は、To-do Notifications アプリケーションを参照してください。(動く例を見る)
let db;
// データベースを開く
const DBOpenRequest = window.indexedDB.open("toDoList", 4);
// データベースを開く用の 2 個のイベントハンドラー
DBOpenRequest.onerror = (event) => {
note.innerHTML += "<li>データベースの読み込みエラー</li>";
};
DBOpenRequest.onsuccess = (event) => {
note.innerHTML += "<li>データベースを初期化しました。</li>";
// データベースを開いた結果を変数 db に格納する
// これは後でよく使う
db = request.result;
// displayData() 関数を実行し、IDB に既に入っている
// to-do リストのデータすべてをタスクリストに入れる
displayData();
};
// このハンドラーは、データベースが新しく作られたときに発火し、
// データベースが作成されていなかったか、
// window.indexedDB.open() (前を参照) で新しいバージョン番号が指定されたことを示します。
// これは最近のブラウザーでしか実装されていません。
DBOpenRequest.onupgradeneeded = (event) => {
const db = event.target.result;
db.onerror = (event) => {
note.innerHTML += "<li>データベース読み込みエラー</li>";
};
// このデータベース用の objectStore を作成する
const objectStore = db.createObjectStore("toDoList", {
keyPath: "taskTitle",
});
// この objectStore に格納するデータアイテムを定義する
objectStore.createIndex("hours", "hours", { unique: false });
objectStore.createIndex("minutes", "minutes", { unique: false });
objectStore.createIndex("day", "day", { unique: false });
objectStore.createIndex("month", "month", { unique: false });
objectStore.createIndex("year", "year", { unique: false });
objectStore.createIndex("notified", "notified", { unique: false });
};
仕様書
| Specification |
|---|
| Indexed Database API 3.0> # ref-for-dom-idbobjectstore-createindex①> |
ブラウザーの互換性
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関連情報
- IndexedDB の使用
- トランザクションの開始:
IDBDatabase - トランザクションの使用:
IDBTransaction - キー範囲の設定:
IDBKeyRange - データの取得と変更:
IDBObjectStore - カーソルの使用:
IDBCursor - リファレンス例: To-do Notifications (動く例を見る)