contextualIdentities
contextual identities の操作: contextual identities を一覧、作成、削除、更新します。
"Contextual identities"は「コンテナー」とも言われ、ブラウザーの機能で、ユーザーがウェブブラウズしている時に複数の ID を想定し、そこでも ID 同時の分離を維持したいアイデアを指します。例えば、ユーザーが「仕事の ID」と「個人の ID」を分けたいと考えて、これら 2 つのコンテキストで cookies を共有したくない場合など。
contextual identities 機能により、各コンテキスト ID は名前、色、及びアイコンを持ちます。新規タブが ID にアサインされ、名前、アイコン、色がアドレスバーに出現します。内部的には、各 ID が他のタブには共有されない自分の cookie ストアを持ちます。
Contextual identities は Firefox の実験的機能であり、Firefox Nightly だけでデフォルト有効になっています。その他のバージョンの Firefox で有効にするには、 privacy.userContext.enabled
の設定を true
にします。contextual identities は Android 版 Firefox でも利用できますが、このバージョンでは動作する UI がないのにご注意ください。
Firefox 57 より前では、contextualIdentities
API は contextual identities 機能自体が有効になっている場合にだけ利用できます。機能が無効なまま拡張機能が contextualIdentities
API を使おうとした場合、メソッド呼び出しは promises を false
に解決します。
Firefox 57 以降では、contextualIdentities
API を使う拡張機能がインストールされたら、contextual identities 機能は自動的に有効化されます。"privacy.userContext.enabled" プリファレンスを使って、まだユーザーが機能を無効化できるのに注意します。これが起きたら、contextualIdentities
メソッドの呼び出しで、エラーメッセージと共に promises を拒否します。
Firefox での contextual identities のより詳しい情報はこのガイドを見てください。
Contextual identities は現在その他のブラウザーではサポートされていません。
この API を使うには、 manifest.json ファイル内で "contextualIdentities" パーミッションを入れます。
型
contextualIdentities.ContextualIdentity
-
contextual identity に関する情報を含みます。
関数
contextualIdentities.create()
-
新しい contextual identity を作成します
contextualIdentities.get()
-
cookie ストア ID を引数に、単一の contextual identity を取得します
contextualIdentities.query()
-
すべての contextual identities を取得、あるいは特定の名前の全 contextual identities を取得します
contextualIdentities.update()
-
既存の contextual identity のプロパティを更新します
contextualIdentities.remove()
-
contextual identity を削除します
イベント
contextualIdentities.onCreated
-
contextual identity 作成時に発火します
contextualIdentities.onRemoved
-
contextual identity 削除時に発火します
contextualIdentities.onUpdated
-
1 つ以上の contextual identity のプロパティが更新された時に発火します
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser