<dashed-ident>
<dashed-ident>
は CSS のデータ型で、 identifier として使用される任意の文字列を示します。
構文
<dashed-ident>
の構文は CSS の識別子(プロパティ名など)と似ていますが、大文字小文字を区別するという点が異なります。 2 つのダッシュで始まり、ユーザー定義の識別子が続きます。
先頭に 2 つのダッシュをつけることで、 CSS コードブロックを読むときに簡単に識別でき、標準 CSS キーワードとの名前の衝突を避けることができます。
<custom-ident>
と同様に、 <dashed-ident>
はユーザーによって識別されますが、 <custom-ident>
とは異なり、 CSS は <dashed-ident>
を定義しません。
例
CSS カスタムプロパティでの使用
<dashed-ident>
は CSS カスタムプロパティで使用されます。まずプロパティが宣言され、 CSS の var() 関数の中で使用されます。
css
html {
--primary-color: red;
--secondary-color: blue;
--tertiary-color: green;
}
h1,
h4 {
color: var(--primary-color);
}
h2,
h5 {
color: var(--secondary-color);
}
h3,
h6 {
color: var(--tertiary-color);
}
@color-profile での使用
<dashed-ident>
が @color-profile アットルールで使用される場合、先にアットルールが宣言され、それから CSS の color() 関数内で使用されます。
css
@color-profile --my-color-profile {
src: url("https://example.org/SWOP2006_Coated5v2.icc");
}
.header {
background-color: color(--my-color-profile 0% 70% 20% 0%);
}
@font-palette-values での使用
<dashed-ident>
を @font-palette-values アットルールで使用する場合、先にアットルールを宣言してから、 font-palette プロパティの値として使用します。
css
@font-palette-values --my-palette {
font-family: Bixa;
base-palette: 1;
override-colors: 0 #ff0000;
}
h1,
h2,
h3,
h4 {
font-palette: --my-palette;
}
仕様書
Specification |
---|
CSS Values and Units Module Level 4 # dashed-idents |
ブラウザーの互換性
この型は実際の型ではなく、他の CSS 構文の定義を簡略化するために使用する便宜的な型であるため、ブラウザーの互換性に関する情報はありません。