Array.prototype.join()
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join()
は Array
インスタンスのメソッドで、配列の全要素を順に連結した新しい文字列を返します。区切り文字はカンマ、または指定された文字列です。配列にアイテムが一つしかない場合は、区切り文字を使用せずにアイテムが返されます。
試してみましょう
構文
join()
join(separator)
引数
separator
省略可-
配列の各要素を区切る文字列です。省略した場合、配列の要素はカンマ (",") で区切られます。
返値
配列の全要素が連結された文字列です。 array.length
が 0
であった場合、空の文字列が返されます。
解説
配列のすべての要素を文字列に変換したものが、1 個の文字列に繋がれます。要素が undefined
または null
であった場合、 "null"
や "undefined"
ではなく空文字列に変換されます。
join
メソッドは、内部的には Array.prototype.toString()
によって引数なしでアクセスすることができます。配列インスタンスの join
をオーバーライドすると、その toString
の動作もオーバーライドされます。
Array.prototype.join
は他の配列も含めて、再帰的にそれぞれの要素を文字列に変換します。 Array.prototype.toString
が返す文字列(これは join()
を呼び出すのと同じです)には区切り文字がないので、入れ子配列は平坦化されたように見えます。区切り文字を制御できるのは最初のレベルだけで、それ以上のレベルでは常に既定のカンマを使用します。
const matrix = [
[1, 2, 3],
[4, 5, 6],
[7, 8, 9],
];
console.log(matrix.join()); // 1,2,3,4,5,6,7,8,9
console.log(matrix.join(";")); // 1,2,3;4,5,6;7,8,9
配列が循環している(コンテナーそのものである要素を格納している)場合、ブラウザーは循環参照を無視することで無限再帰を避けます。
const arr = [];
arr.push(1, [3, arr, 4], 2);
console.log(arr.join(";")); // 1;3,,4;2
疎配列で使用した場合、 join()
メソッドは空のスロットを undefined
という値があるかのように反復処理します。
join()
メソッドは汎用的です。これは this
値に length
プロパティと整数キーのプロパティがあることだけを期待します。
例
3 通りの異なる形で配列をつなぐ
以下の例は、3 個の要素を持つ配列 a
を作成し、デフォルト引数、カンマとスペース、そして「と」と空文字を使った 4 パターンの結合を行っています。
const a = ["風", "水", "火"];
a.join(); // '風,水,火'
a.join(", "); // '風, 水, 火'
a.join(" + "); // '風 + 水 + 火'
a.join(""); // '風水火'
疎配列に対する join() の使用
join()
は空のスロットを undefined
と同じように扱い、余分な区切り文字を生成します。
console.log([1, , 3].join()); // '1,,3'
console.log([1, undefined, 3].join()); // '1,,3'
配列以外のオブジェクトに対する join() の呼び出し
join()
メソッドは this
の length
プロパティを読み込み、次にキーが length
より小さい非負の整数である各プロパティにアクセスします。
const arrayLike = {
length: 3,
0: 2,
1: 3,
2: 4,
3: 5, // ignored by join() since length is 3
};
console.log(Array.prototype.join.call(arrayLike));
// 2,3,4
console.log(Array.prototype.join.call(arrayLike, "."));
// 2.3.4
仕様書
Specification |
---|
ECMAScript Language Specification # sec-array.prototype.join |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser