Array.prototype.findLast()
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findLast()
は Array
インスタンスのメソッドで、配列を逆順に反復処理し、指定されたテスト関数を満たす最初の要素の値を返します。
テスト関数を満たす要素がない場合は undefined
が返されます。
検索を行う場合は以下のメソッドが必要です。
- 一致する最初の要素を得るには、
find()
を使用してください。 - 配列内で一致する最後の位置を得るには、
findLastIndex()
を使用してください。 -
値の位置を得るには、
indexOf()
を使用してください。 (これはfindIndex()
に似ていますが、テスト関数を使用するのではなく、それぞれの要素が値と等しいかどうかを調べます。) -
配列に値が存在するかどうかを調べるには、
includes()
を使用してください。 こちらも、テスト関数を使用する代わりに、各要素が値と等しいかどうかを調べます。 - 指定されたテスト関数を満たす要素を得るには
some()
を使用してください。
試してみましょう
構文
findLast(callbackFn)
findLast(callbackFn, thisArg)
引数
返値
指定されたテスト関数を満たす、配列中の最も大きいインデックス値を持つ要素の値。一致する要素が見つからない場合は undefined
となります。
解説
findLast()
メソッドは反復処理メソッドです。配列の要素のそれぞれに対して、インデックスの降順に一度ずつ callbackFn
関数を実行し、callbackFn
関数が真値を返すまで繰り返します。 findLast()
はその要素を返し、配列の反復処理を停止します。もし callbackFn
が真値を返さない場合、 find()
は undefined
を返します。
callbackFn
は、値が割り当てられているものに限らず、配列中のすべてのインデックスに対して呼び出されます。疎配列では、空のスロットは undefined
と同じ動作をします。
findLast()
は、呼び出した配列を変更 (mutate) しませんが、callbackFn
で提供された関数は変更する可能性があります。しかし、配列の長さは最初に callbackFn
が呼び出される前に設定されます。したがって、
callbackFn
はfindLast()
の呼び出しを始めたときの配列の長さを超えて追加された要素にはアクセスしません。- 既に訪問した位置を変更しても、
callbackFn
が再度呼び出されることはありません。 - まだ訪問していない既存の配列要素が
callbackFn
によって変更された場合、callbackFn
に渡される値はその要素が取得される時点の値になります。削除された 要素はundefined
であるかのように処理されます。
警告: 前項で説明したような、参照中の配列の同時進行での変更は(特殊な場合を除いて)普通は避けるべきです。多くの場合、理解しにくいコードになります。
findLast()
メソッドは汎用的です。これは this
値に length
プロパティと整数キーのプロパティがあることだけを期待します。
例
要素のプロパティに一致する配列の最後のオブジェクトを探す
この例では、配列要素のプロパティに基づいたテストを作成する方法を示します。
const inventory = [
{ name: "apples", quantity: 2 },
{ name: "bananas", quantity: 0 },
{ name: "fish", quantity: 1 },
{ name: "cherries", quantity: 5 },
];
// 在庫がない場合は真値を返す
function isNotEnough(item) {
return item.quantity < 2;
}
console.log(inventory.findLast(isNotEnough));
// { name: "fish", quantity: 1 }
アロー関数と分割代入の使用
先の例は、アロー関数とオブジェクトの分割代入を使用して書くことができるかもしれません。
const inventory = [
{ name: "apples", quantity: 2 },
{ name: "bananas", quantity: 0 },
{ name: "fish", quantity: 1 },
{ name: "cherries", quantity: 5 },
];
const result = inventory.findLast(({ quantity }) => quantity < 2);
console.log(result);
// { name: "fish", quantity: 1 }
配列中の最後の素数を探す
以下の例では、配列の最後の要素で素数の最後の要素を返します。素数がない場合は undefined
を返しています。
function isPrime(element) {
if (element % 2 === 0 || element < 2) {
return false;
}
for (let factor = 3; factor <= Math.sqrt(element); factor += 2) {
if (element % factor === 0) {
return false;
}
}
return true;
}
console.log([4, 6, 8, 12].findLast(isPrime)); // undefined, not found
console.log([4, 5, 7, 8, 9, 11, 12].findLast(isPrime)); // 11
存在しない要素や削除された要素に対しても呼び出される
疎配列の空のスロットは処理され、 undefined
と同じように扱われます。
// インデックス 2、3、4 に要素がない配列の宣言
const array = [0, 1, , , , 5, 6];
// 値が割り当てられているインデックスだけでなく、すべてのインデックスを表示
array.findLast((value, index) => {
console.log(`Visited index ${index} with value ${value}`);
});
// Visited index 6 with value 6
// Visited index 5 with value 5
// Visited index 4 with value undefined
// Visited index 3 with value undefined
// Visited index 2 with value undefined
// Visited index 1 with value 1
// Visited index 0 with value 0
// 削除されたインデックスを含め、すべてのインデックスを表示
array.findLast((value, index) => {
// Delete element 5 on first iteration
if (index === 6) {
console.log(`Deleting array[5] with value ${array[5]}`);
delete array[5];
}
// 要素 5 は削除されたにもかかわらず、処理される
console.log(`Visited index ${index} with value ${value}`);
});
// Deleting array[5] with value 5
// Visited index 6 with value 6
// Visited index 5 with value undefined
// Visited index 4 with value undefined
// Visited index 3 with value undefined
// Visited index 2 with value undefined
// Visited index 1 with value 1
// Visited index 0 with value 0
配列でないオブジェクトに対する findLast() の呼び出し
findLast()
メソッドは this
の length
プロパティを読み込み、次にキーが length
より小さい非負の整数である各プロパティにアクセスします。
const arrayLike = {
length: 3,
0: 2,
1: 7.3,
2: 4,
3: 3, // length が 3 なので findLast() は無視される
};
console.log(
Array.prototype.findLast.call(arrayLike, (x) => Number.isInteger(x)),
); // 4
仕様書
Specification |
---|
ECMAScript Language Specification # sec-array.prototype.findlast |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser