Firefox 20 for developers
Gecko 20 を搭載した Firefox 20 は米国時間 2013 年 4 月 2 日にリリースされました。このページでは、開発者に影響する Firefox 20 の変更点をまとめています。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
HTML
<a>
要素および<area>
要素でdownload
属性をサポートしました (Firefox バグ 676619)。- グローバル属性
dir
の値auto
を実装しました (Firefox バグ 548206)。
JavaScript
- Harmony (EcmaScript 6) の試案に最近追加された、
Weakmap.prototype.clear()
メソッドをサポートしました (Firefox バグ 814562)。 - C 言語スタイルの乗算関数である
Math.imul()
メソッドをサポートしました。ただし Harmony (EcmaScript 6) への提案はまだ受け入れられておらず、現在は非標準です (Firefox バグ 808148)。 - Kinetic 3.x と共にドラッグ可能なテキストを使用しているウェブアプリが、Canvas バックエンドとして Cairo を使用している場合でも動作するようになりました。(Firefox バグ 835064)
- for each...in 文は非推奨になりましたので、使用するべきではありません。新たに for...of 文の使用を検討してください (Firefox バグ 804834)。
CSS
- CSS Flexbox がデフォルトで、プレリリースビルドのみ (Beta を除く) で利用可能になりました。Release ビルドでは、about:config で設定を変更することで利用できます。
- CSS Masking specification より、
mask-type
プロパティをサポートしました (Firefox バグ 793617)。
DOM
HTMLMediaElement
でplaybackRate
プロパティを (読み取り・書き込みともに)、ピッチ補正と合わせてサポートしました。ピッチ補正はmozPreservesPitch
プロパティを使用して制御できます (Firefox バグ 495040)。- CSSOM: 新たに
CSSGroupingRule
およびCSSConditionRule
をサポートしました (Firefox バグ 814907)。 - CSSOM:
CSSRule
で、定数CSSRule.MOZ_KEYFRAME_RULE
およびCSSRule.MOZ_KEYFRAMES_RULE
の接頭辞が外れてCSSRule.KEYFRAME_RULE
およびCSSRule.KEYFRAMES_RULE
になりました。接頭辞つきのものはウェブ開発者によるコードの移行を支援するため、一時的に維持されています Firefox バグ 816431)。 - CSSOM:
CSSMediaRule
にconditionText
の値を設定することが可能になりました (Firefox バグ 815021)。 DOMParser
のparseFromStream
メソッドおよびparseFromBuffer
メソッドは、Web Content から使用できなくなりました (Firefox バグ 816410)。XMLSerializer
のserializeToStream
メソッドは、Web Content から使用できなくなりました (Firefox バグ 816410)。TextDecoder
インターフェイスおよびTextEncoder
インターフェイスが、Worker で利用可能になりました (Firefox バグ 795542)。CSS.supports()
メソッドをサポートしました (Firefox バグ 779917)。- UndoManager をサポートしました (Firefox バグ 617532)。
- CSSOM で、
CaretPosition
を返すdocument.caretPositionFromPoint
メソッドを実装しました。 tableRow.insertCell
メソッドおよびtable.insertRow
メソッドの引数 index は、HTML 仕様書のとおり省略可能になりました。
MathML
- MathML の記述者がドキュメントの "不正なマークアップ" エラーをデバッグすることを支援するため、MathML のパースエラー (子要素が過剰 / 不足など) や、非推奨の属性や誤った属性値の警告をエラーコンソールに表示するようになりました。
scriptminsize
属性が単位のない値やパーセント値を受け入れるようになりました。これらは、既定値 ("8pt") に対する倍数として解釈されます。- 単位のない値は、
mathsize
属性およびfontsize
属性も受け入れます。これらの値は既定値に掛けられます。
アドオン開発者と Mozilla 開発者向けの変更点
- ECMAScript for XML (E4X) はすべての chrome および content のスクリプトで無効になりました。content では先に Firefox 17 で無効にしており、Firefox 21 では完全に削除されます。代わりに DOMParser/DOMSerializer または非ネイティブの JXON アルゴリズムを使用してください。
nsIDOMParserJS
インターフェイスを削除しました (Firefox バグ 816410)。代替としてnsIDOMParser
をご覧ください。- Content Preferences:
nsIContentPrefService
インターフェイスは非推奨になり、非同期のnsIContentPrefService2
storage API を実装しました。
関連情報
過去のバージョン
- Firefox 19 for developers
- Firefox 18 for developers
- Firefox 17 for developers
- Firefox 16 for developers
- Firefox 15 for developers
- Firefox 14 for developers
- Firefox 13 for developers
- Firefox 12 for developers
- Firefox 11 for developers
- Firefox 10 for developers
- Firefox 9 for developers
- Firefox 8 for developers
- Firefox 7 for developers
- Firefox 6 for developers
- Firefox 5 for developers
- Firefox 4 for developers
- Firefox 3.6 for developers
- Firefox 3.5 for developers
- Firefox 3 for developers
- Firefox 2 for developers
- Firefox 1.5 for developers