WebAPI
コミュニケーション API
WebAPI はデバイス間の互換性を提供する機能一式であり、Web アプリやコンテンツがデバイスに保存されているデータ (カレンダーや連絡先など) やデバイスハードウェア (バッテリーの状態やデバイスのバイブレーションハードウェアなど) へアクセスできるようにする API を指す用語です。これらの API を追加することにより今日の Web ができることを増やすとともに、従来はプロプライエタリなプラットフォームでしかできなかったことに広がることを望んでいます。
注記: 各バッジの簡単な説明については、パッケージ型アプリのドキュメントをご覧ください。
- Network Information API
- 接続速度など、現在のネットワーク接続に関する基本的な情報を提供します。
- Bluetooth (en-US)
- WebBluetooth API は、デバイスのBluetooth ハードウェアに対する低水準のアクセス手段を提供します。
- Mobile Connection API
- 信号強度やオペレーター情報など、デバイスのセルラー接続に関する情報を公開します。
- Network Stats API
- データの使用状況をモニタリングして、そのデータを特権アプリケーションに公開します。
- Telephony
- アプリが電話を発着信したり、内蔵の電話機能のユーザインターフェイスを使用したりすることが可能です。
- WebSMS
- アプリに対して、デバイスに保存しているメッセージのアクセスや管理だけでなく、SMS テキストメッセージの送受信を可能にします。
- WiFi Information API
- 信号強度、現在接続しているネットワークの名称、利用可能な WiFi ネットワークなどの情報を提供する特権 API です。
ハードウェアアクセス API
- Ambient Light Sensor API
- 環境光センサーへのアクセス手段を提供します。これにより、アプリがデバイス付近の環境光のレベルを検出できます。
- Battery Status API
- バッテリーの残量や、デバイスが電源に接続されて充電中であるかといった情報を提供します。
- Geolocation API
- デバイスの物理的な位置に関する情報を提供します。
- Pointer Lock API
- アプリがマウスへのアクセスをロックして、絶対座標ではなく移動量の差分にアクセスできます。これはゲームに対して重要です。
- Proximity API
- ユーザの顔など、近くにある物体とデバイスとの近接度を検出できます。
- Device Orientation API
- デバイスの向きが変化したときに通知します。
- Screen Orientation API
- スクリーンの向きが変化したときに通知します。この API は、アプリにとってどの向きが望ましいかを示すことにも使用できます。
- Vibration API
- ゲームでの触覚フィードバックなどのために、アプリがデバイスのバイブレーションハードウェアを制御できます。これは通知のためのバイブレーションといった用途向けではありません。通知については Alarm API をご覧ください。
- Camera API
- デバイス内蔵のカメラを使用して、アプリが写真や動画を撮影できます。
- Power Management API
- アプリがスクリーン、CPU、デバイスの電源などをオン・オフできるようにします。また、リソースロックイベントのリスニングや調査もサポートします。
データ管理 API
- FileHandle API
- ロック機能とともに、書き込み可能なファイルをサポートします。
- IndexedDB
- パフォーマンスが高い検索機能をサポートする、クライアントサイドの構造化データ用ストレージです。
- Settings API
- デバイスへ永続的に保存されるシステム全体の設定オプションを、アプリが調査したり変更したりすることが可能です。
その他の API
- Alarm API
- アプリが通知を予定することが可能です。特定の時刻にアプリを自動起動する機能もサポートします。
- Simple Push API
- プラットフォームが特定のアプリケーションに通知メッセージを送信できます。
- Web Notifications
- アプリケーションが、システムレベルで表示される通知を送信できます。
- Apps API
- Open WebApps API は、Web アプリのインストールや管理をサポートします。また、アプリが課金情報を調べることを可能にします。
- Web Activities
- あるアプリが別のアプリにアクティビティを渡すことができます。例えばあるアプリが別のアプリに対して、写真を選択 (または作成) して返すように依頼するでしょう。一般的に、ユーザはどのアクティビティにどのアプリを使用するかを設定できます。
- WebPayment API
- Web コンテンツが、仮想的な物品に対する支払いや払い戻しの処理を開始できます。
- Browser API
- Web 技術を完全に使用する Web ブラウザの構築をサポートします (要するに、ブラウザの中にあるブラウザです)。
- Idle API
- ユーザが能動的にデバイスを使用していないときに、アプリが通知を受け取れます。
- Permissions API (en-US)
- 集中化された場所で、アプリの許可設定を管理します。設定アプリで使用されます。
- Time/Clock API
- 現在時刻の設定をサポートします。タイムゾーンは Settings API で設定します。
WebAPI コミュニティ
これらの API について支援が必要になったとしても、それらの使用方法について他の開発者と語る手段がいくつかあります。
- WebAPI フォーラムで相談する:
- WebAPI IRC チャンネルを訪問する: #webapi
関連トピック
- Document Object Model (DOM) は、HTML ドキュメントをツリーとして表現するものです。
- JavaScript - Web 向けのスクリプト言語です。
- Doc status: WebAPI のトピック一覧と、それらのドキュメント化の状況です。