ime-mode
非推奨: この機能は非推奨になりました。まだ対応しているブラウザーがあるかもしれませんが、すでに関連するウェブ標準から削除されているか、削除の手続き中であるか、互換性のためだけに残されている可能性があります。使用を避け、できれば既存のコードは更新してください。このページの下部にある互換性一覧表を見て判断してください。この機能は突然動作しなくなる可能性があることに注意してください。
ime-mode
は CSS のプロパティで、テキストフィールドのインプットメソッドエディター (IME) を制御します。このプロパティは廃止されました。
/* Keyword values */
ime-mode: auto;
ime-mode: normal;
ime-mode: active;
ime-mode: inactive;
ime-mode: disabled;
/* グローバル値 */
ime-mode: inherit;
ime-mode: initial;
ime-mode: revert;
ime-mode: revert-layer;
ime-mode: unset;
ime-mode
は、一部のブラウザーで無秩序に実装されたプロパティです。これは、Microsoft が独自の拡張機能として Internet Explorer 5 で導入したものです。
メモ: 一般に、公開されたウェブサイトが IME モードを変更することは適切ではありません。このプロパティは、私的なウェブアプリケーションでのみ使用すべきです。また、以前に古いコードで設定されていた場合は、プロパティを元に戻すべきです。
構文
ime-mode
プロパティは、以下のキーワード値のうちの一つを使用して指定します。
値
auto
-
現在の IME の状態を変更しません。これが既定値です。
normal
-
IME の状態を通常の状態に変更します。この値はユーザースタイルシートでウェブページが指定した値を上書きするために用意されました。この値は Internet Explorer が対応していません。
active
-
コンテンツがフォーカスを得た時に IME が自動的にオンになります。ユーザーがオフにしない限りテキスト入力には IME が使用されます。Linux では対応していません。
inactive
-
コンテンツがフォーカスを得た時に IME は自動的にオフに設定されますが、ユーザーは任意で IME をオンにすることができます。Linux では対応していません。
disabled
-
IME は無効になり、ユーザーがオンにすることはできません。
解説
Internet Explorer とは異なり、Firefox の ime-mode
は <input type="password">
にも適用できます。しかし、これはユーザーの使い勝手にはマイナスの影響を与えます。パスワードフィールドでは IME は有効にすべきではありません。ユーザーは以下の CSS をユーザースタイルシートに挿入することで、推奨された設定に従わないサイトの動作を修正することができます。
input[type="password"] {
ime-mode: auto !important;
}
Gecko 1.9 (Firefox 3) の Mac 版では、disabled に設定されたフィールドがフォーカスを失う際に、IME の状態を以前の状態に戻すことができません。そのため、Mac ユーザーは disabled
値を利用したフォームの利用に苛立ちを覚えるかもしれません。
公式定義
形式文法
ime-mode = auto | normal | active | inactive | disabled
例
インプットメソッドの対応の無効化
この例は、フィールドの IME の対応を無効にします。これは、 拡張文字セットに対応していないデータベースにデータを入力するフィールドで一般的に行われていました。
<input
type="text"
name="name"
value="initial value"
style="ime-mode: disabled" />
メモ: IME を無効にしたからといって、拡張文字がフォームを通過しないとは限りません。IME を無効にしても、ユーザーは拡張文字をフォームのフィールドに貼り付けることができます。
仕様書
Specification |
---|
CSS Basic User Interface Module Level 4 # input-method-editor |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser