バグを報告する
Bugzilla-jpにバグを報告する際にはいくかの決まりがあります。報告する人それぞれがガイドライン無く報告を行うと、開発者にとって必要な情報が不足したり、あなたが報告するバグを探している人が、うまくあなたの報告を見つけられないということが発生します。いわゆる「駄目な報告」はバグを処理する開発者にとっても、実際にそのバグで困っている報告者自身も不幸なものです。
ここではバグを報告する際のガイドラインと、開発者が報告してもらいたいと考えている情報をバグの種類ごとに紹介します。
バグを報告する際には、bugzilla-jpの画面上にある「新規登録」というリンクが移動します。報告する際にはまず以下のことについて注意してください。
テストは最新のTrunkでも行う
原則としてテストは最新のTrunkでも行ってください。
もし、あなたがリリース版を常用している場合、発見したバグは報告する前に最新のTrunkビルドでも再現するかどうか確認をとってください。
セキュリティバグ、もしくは重大なバグ以外の場合、最新のTrunkビルドで再現しない場合は既に修正済みのバグであり、リリース版で修正されることはほとんどありません。
バグが再現するビルドを明記する
リリース版でのみ再現するバグであれば、リリースバージョン(2.0.0.4等)でかまいませんが、Trunkでのテストの場合、HelpのAboutで表示されるUser Agent名(Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; en-US; rv:1.9a6pre) Gecko/20070622 Minefield/3.0a6pre等)を書いてください。
既に同じバグが登録されていないか検索する
既に同じバグが報告されている場合は報告の必要がありません。まずは検索してみてください。検索に関するヒントも用意していますので、参考にしてください。
見つからない場合は是非、報告してみてください。実際には重複となる報告だったとしても、そのバグが知られないままでいる方が問題です。
一回の報告で二つ以上のバグを報告しない
Bugzilla上ではバグ単位でステータスを管理します。そのため、ひとつの報告に二つ以上のバグを報告されると管理できなくなってしまいます。
例えば、同じWebページで二つのバグを見つけて、それを箇条書きにして一つの報告にまとめてはいけません。この場合、二つのバグをそれぞれ、別々に報告しなくてはいけません。
スタッフが後からバグを分割するだろうという期待はしないでください。それは非常に迷惑なことです。なぜなら、Bugzillaでは一度投稿されたコメントは修正できないため、あなたの当初の不適切な報告はそのままになってしまいます。それをスタッフが分割したとしても、そのバグを検索した第三者はそのバグが何を取り扱っているのかを知るためには分割作業が終わるところまでコメントを読む必要が出てきます。これでは、バグのデータベースとしては非常に品質の低いデータとなってしまいます。
つまり、最初の報告者のコメントの文面だけでバグの詳細を理解できるのが理想的です。
バグの再現条件を細かく調査してから報告する
バグの再現条件がいい加減なままで報告しないでください。
例えば、特定のパソコンでのみ再現する、といった報告は良くありません。私たちがあなたよりもあなたのパソコンの環境に詳しいということはありません。
しかし、どうしても再現条件の絞り込みが困難な場合はこの限りではありません。
セーフモードでもテストする
報告する際は、拡張を無効にした状態でも確認をしてください。あなたが報告しようとしている不具合は、拡張によるものかもしれません。報告の前に拡張をアンインストールするか、セーフモードで実行し、Mozilla製品単体で再現するかを確認してください。なお、Bugzilla-jpでは現在、拡張や(デフォルト以外の)テーマの不具合は受付けておりません。
以下、バグの種類ごとにおける特殊な注意事項については以下のドキュメントを参照してください。