<ul>: 順序なしリスト要素

<ul>HTML の要素で、項目の順序なしリストを表します。一般的に、行頭記号を伴うリストとして描画されます。

試してみましょう

属性

この要素にはグローバル属性があります。

compact 非推奨 Non-standard

この論理属性は、コンパクトなスタイルでリストを描画するようブラウザーに指示するものです。この属性の解釈はユーザーエージェントに委ねられ、またすべてのブラウザーで動作するものでもありません。

警告: この属性は非推奨になっているため、使用しないでください。代わりに CSS を使用してください。 compact 属性と同様の効果を得るには、 CSS の line-height プロパティを用い、その値として 80% を指定します。

type 非推奨 Non-standard

リストの行頭記号の形状を指定するために用います。 HTML3.2 および HTML 4.0/4.01 tranditional で定義されていた値は以下の通りです。

  • circle
  • disc
  • square

4 つ目の行頭記号の形状として、WebTV インターフェイスで triangle が定義されていますが、すべてのブラウザーが対応しているわけではありません。

この属性が存在せず、CSSlist-style-type プロパティがその要素に適用されていない場合は、ユーザーエージェントが行頭記号の種類を、リストの入れ子階層に応じて選択します。

警告: この属性は非推奨なので使用しないでください。代替として CSSlist-style-type プロパティを使用してください。

使用上のメモ

  • <ul> 要素は、数的な順序がなく、その配置順に意味を持たない項目を持つリストを表します。通常、順序なしリストの項目はドット、円形、四角形などいくつかの形式による行頭記号を伴って描画されます。行頭記号のスタイルは HTML 仕様書のページでは定義されていませんが、 CSS の list-style-type プロパティを用いて変更することが可能です。
  • <ul> 要素と <ol> 要素は、必要なだけ深く入れ子にすることができます。さらに言えば、入れ子になったリストが <ol><ul> の間で変化することに制限はありません。
  • <ol><ul> は、どちらも項目のリストを表します。両者の違いは、 <ol> 要素では順序に意味があることです。使い分けの目安としては、項目の順序を変更してみてください。意味が変わるようであれば <ol> 要素を使用し、そうでない場合は <ul> 要素を使用することができます。

シンプルな例

html
<ul>
  <li>first item</li>
  <li>second item</li>
  <li>third item</li>
</ul>

次のように出力されます。

入れ子になったリスト

html
<ul>
  <li>first item</li>
  <li>
    second item
    <!-- 閉じタグの </li> がここにはない -->
    <ul>
      <li>second item first subitem</li>
      <li>
        second item second subitem
        <!-- 入れ子になった第二の順序なしリストでも同じ -->
        <ul>
          <li>second item second subitem first sub-subitem</li>
          <li>second item second subitem second sub-subitem</li>
          <li>second item second subitem third sub-subitem</li>
        </ul>
      </li>
      <!-- 三番目の順序なしリストを含む li の
                  閉じタグ </li> -->
      <li>second item third subitem</li>
    </ul>
    <!-- ここに閉じタグ </li> -->
  </li>
  <li>third item</li>
</ul>

次のように出力されます。

<ul> と <ol> のネスト

html
<ul>
  <li>first item</li>
  <li>
    second item
    <!-- ここには <li> の閉じタグはない -->
    <ol>
      <li>second item first subitem</li>
      <li>second item second subitem</li>
      <li>second item third subitem</li>
    </ol>
    <!-- ここに </li> を記述し、要素を閉じている -->
  </li>
  <li>third item</li>
</ul>

次のように出力されます。

技術的概要

コンテンツカテゴリー フローコンテンツ。また、 <ul> 要素の子に少なくとも 1 個 <li> 要素を包含する場合は、知覚可能コンテンツ
許可されている内容 0個以上の <li>, <script>, <template> 要素。
タグの省略 不可。開始と終了タグの両方が必要。
許可されている親要素 フローコンテンツを受け入れるすべての要素
暗黙の ARIA ロール list
許可されている ARIA ロール directory (en-US), group, listbox, menu (en-US), menubar (en-US), none, presentation, radiogroup (en-US), tablist (en-US), toolbar, tree (en-US)
DOM インターフェイス HTMLUListElement

仕様書

Specification
HTML Standard
# the-ul-element

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報

  • その他のリスト関連要素: <ol>, <li>, <menu>
  • <ul> 要素の整形に有益な CSS プロパティ:
    • list-style プロパティ: 行頭記号の表示方法の変更
    • CSS カウンター: 複雑に入れ子になったリストの扱い
    • line-height プロパティ: 非推奨の compact 属性のシミュレート
    • margin プロパティ: リストのインデントの制御